novel―結界師

□あの頃、
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「結!滅!」


みなさんこんばんわ。
私こと雪村時音は18歳。
今夜もまたお隣さんと一緒に怪退治をしています。


ですが最近、なんだか昔のことをよく思い出します・・・

一体どうしてなのでしょうね・・・?





『あの頃、』






「この・・・!」


ちっ!
こいつ、意外とすばしっこいじゃない。


なかなか結界の中に収まらない怪に私は心の中で舌打ちした。


でもま、これがどっかの誰かさんだったら私よりも手こずってたでしょうけどね。


私は距離を置こうと後ろに下がった。

なのに・・・



ぐりっ



「きゃっ!」


怪から目を逸らさずに後ろに下がっていた私は、後ろにあった石ころに気付かずにその上に足を置いてしまった。
そしてその石の中心から少し右にずれたところに足を置いてしまったことから、私の右足は外側へと傾いてしまった。

平たく言えば、足をくじいたということだ。

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