黄金の賢者の呪
□progress morning
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『そーいえばアンタがマスタング大佐と付き合い始めて半年くらいよね?………で、どーなのよっ!』
『………?何がだ?』
幼なじみの興味深々な質問がサイを振るきっかけとなった。
【progress morning】
『なっ!!//だだだだだって、俺等男同士だしっ…//』
話の主旨が、性交に関する事とわかった時、エドは顔から湯気を出さんばかりに真っ赤にして事実を元に否定した。
しかしそう言いながら、キスは日常茶飯時行為になりつつあった。
『あら、出来るわよ』
医療系知識があるウィンリィはきっぱりと言い放つと、幼なじみは食いついた。
『ホントか?!//』
『ぅ、うん………でも、あの大佐がエドに手を出さないなんてねぇ…』
「……ん…」
ふと目覚めると、暖かな腕枕で安眠をしていた。
エドの腰に絡み付くもう片方の腕は外れそうに無く、その張本人は小さく寝息を零しつつ、いつもよりあどけない顔で眠っている。
自分が口を寄せるその頬に、唇に、指を伸ばして撫でてみる。
(…大佐って結構盛ってそうなのに………やっぱ、俺じゃぁ…)
3日前にウィンリィと話した事をこの頃どうしてもエドは考えてしまっていた。
(……もしかして、俺が盛ってる、のか…?!//)