崩壊

□侵喰
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雨が俺と一護を濡らす

お互いの視線が交わって、同じ顔なのも含め妙に不思議な気分だった。


「用なんてねぇよ、ただ…急に逢いたくなったから来た」
「それは聞いた、2回もな」
「あ、悪い…でも本当にそれだけで」
「だから…何で俺に逢いたいなんて思ったんだよ」
「本能、お前がよく言う言葉だろ」




-本能-



あァ、それは俺の象徴

それであって口癖

そんな事まで覚えてやがるのか…



「益々意味分かんねぇ奴だな…用無ぇならさっさと帰れ」


さっきから降り続く雨が強くなっていく、次第に一護も髪から滴が垂れる程に濡れていた。
もちろん死覇装も雨を吸って重たそうに見える、本当に何の為に此所にいるんだか。


「用なら今出来た」
「…はぁ?さっき無ぇって…っ、ン!」


何を思ったか先に重い口を開いたのは一護。
帰れ、って言ってんのに…聞き入れもしないで嫌がらせのつもりか目の前に一護の顔

唇に熱い感触

何が起こったのか一瞬分からなかった、理解出来ない行動に思考がついていかない。


「…っ…な、に…しやがんだ」
「さっきから寒いんだ…なぁ、暖めてくれよ」
「ふざけんな、嫌がらせのつもりかテメェ」



近寄る一護の胸板を眼光鋭く睨みつけて力強く押す。
しかし、それに動じず俺の手を取って静かに瞼を伏せた。


「嫌がらせなんかじゃねぇ……」
「じゃ…何で」


手の温もりが不思議と心地良い、早まる動悸の訳も分からねぇまま一護から目が離せなかった。
見つめられる視線に体が震える、唇が自然と動いて答えを待たない内に抱き寄せられたかと思えば耳元に唇が寄せられた。


「欲しいんだ、テメェが」


そう耳元で低く甘く囁かれた言葉…直球すぎるコイツらしい台詞。
…もっとも、上品な台詞は一護には似合ねぇが。


「…ッ、あ?…オイッ!?…待て…一、護…」
「少し黙ってろ」
「なっ…に…ふ、っ」


そんな白崎の思惑を余所に一護の舌の先端部分が耳の窪みに触れた、動揺露に白崎は体を捩り何とか逃れ様とするも一護に強引に唇を奪われ続きは途絶えてしまう。
慈しむ様に唇を軽く喰みながら早々と袴に手をかけられて、抵抗する間無く膝下まで下ろされた。

露になった雄が外気に触れる感触、一護に見られているというだけで熱が頬に集まったのを感じているのもつかの間、そのまま口に先起を含まれ舌で優しく愛撫される。



こんな感覚初めてだった

身体中が震えて脳が麻酔する

抵抗出来なかった。


「…気持ちイイか?」
「あ、ぁ…ひ、っ…」


更に先端だけじゃなく舌の腹も使って根本から段々と上へ、指先に既に先走り濡れた液を絡めつつ竿を扱いて追い立てていく。
呂律すら回らなくなり問われた言葉に答えれる筈も無く只数回頷いた。

それを見て一護は口元に笑みを浮かべる、その表情に何だか堪らない気持ちになって射精感が追い立てられていく

限界が近かった。



「…ふ…っ…も…はな、せ」
「何で?」
「…テメ、ッ…や、ぁ」


そんな制止を無視して、愛撫を続ける一護にマジで殺意覚えつつ身体は正直で、与えられる快感に身を震わせる。
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