テニスなお姫様もどき

□第2話 合宿会議@
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放課後、夏希は部室で澪菜と由良を待っていた。


夏希「遅い!!」


夏希は澪菜と由良が中々来ないことに対し苛立った様子で部室内のソファーに腰掛けている。


まだ学校が終わってから10分しか経っていないのに、無茶な話だ。


宍戸「夏希?
何やってんだ、こんなトコで」


鞄を降ろしながら、宍戸は夏希に話しかける。


夏希「今日来るはずの青学と立海のマネージャー待ってる」


夏希はメンバーが着替えるぞというとき、突如乱入し、ソファーに座り込んだ。


忍足「俺ら着替えとんねんけど…」


夏希「ああ大丈夫。
あたしん家、弟いるから気にしない」


夏希は全く気にした様子もなく答える。


向日「そういう問題かよ!」


夏希「そういう問題だ」


氷帝レギュラー達『えぇぇぇ…!!』


鳳「それで、その今日来るはずの人というのは、どんな人たちなんですか?」


鳳に訊ねられ、夏希は二人の姿を思い浮かべる。


夏希「取りあえず、青学の由良はかなり美人だ」


鳳「そうなんですか」


跡部「先に断っておくが、俺様の婚約者だ」


夏希「それ、由良に秘密にしとけって言われてなかったのか?」


跡部「何言ってんだ。知らずに鳳が惚れたら気の毒だろ」


夏希「どうせ、親同士が勝手に決めたことなんだろ」


跡部「そんなこと関係ねぇだろ。由良は俺様の女ということに変わりはねぇ」


夏希「婚約解消されなきゃな」


跡部「誰に向かって言ってんだ」


夏希「氷帝学園中等部三年A組跡部景吾」


鳳「ち、ちょっと待ってください。そもそも俺がその人を好きになるとは限らないでしょう」


長い口論が始まりそうだと思った鳳は、慌ててそれを遮った。


夏希「じゃあ、立海の澪菜の方か?

あいつは苦労するぞ」


鳳「え、どういう意味ですか?」


鳳が訊ねると、『メンドい』と一言だけ答えた。


梓「由良が来たよ」
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