テニスなお姫様もどき

□第7話 森の〇〇さん
1ページ/6ページ

夏希、梓、澪菜、由良、跡部、忍足、宍戸、向日は跡部の別荘の周りの小さな森を散策していた。


梓「ねぇ、折角だし、街の方でお買い物したかったね」


夏希「お前にしては良いこと言うな」


夏希も梓の意見に賛成する。


澪菜「うーん、でも、そこまで時間無いよ」


夏希「けど、木ばっかじゃねぇか」


澪菜「綺麗だよ」


由良「ええ、綺麗だわ」


夏希「…」


夏希はあまり納得がいかないようだ。


由良「夏希…。
恵に写真を撮って帰らないといけないのではないの?」


夏希「森散策最高だ」


夏希がやる気になった。


澪菜「切り替え早いよ」


夏希「当然だ」


澪菜「…うん、じゃあ、わたし、軽く写真撮ってくるよ。皆はここら辺を散策してて、…4時にここに集合しよう」


梓「うん」


そして、澪菜は皆とは違う方へ歩いていく。


忍足「あの子、大丈夫なんか?
こないだ、迷子んなっとったやろ」


夏希「あー、あん時は焦ってただろ。
冷静な時は全然方向音痴じゃねぇんだ。

…こいつと違ってな」


夏希は梓の頭を鷲掴みにする。


梓「失敬だな!!
アタシがいつ迷っ…」


夏希「ああ?」


夏希の睨みが梓の言葉を遮る。


向日「いや、梓、お前学校で迷ってただろ」


忍足「そうなんか?
それはすごいな」


梓「ぷくー。もういいよ!!」


梓は口をフグのように膨らし、六人から離れ、足早に去っていく。


由良「あら、拗ねちゃったわね」


向日「おい、梓」


向日はそれを追いかける。


忍足「あ、岳人…行ってしもた。
岳人もなんであれがええんやろ」


夏希「まったくだな」


由良「あら、私は可愛いと思うわよ。
梓って、直ぐに騙されてくれるでしょう?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ