テニスなお姫様もどき2
□第31話 肝試しパニック2
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澪菜の悲鳴を聞き、仁王と和巳は彼女の持ち場へと向かった。
しかしそこに彼女はいなく、不審に思った二人は持ち場の近い芥川、丸井、柳生が何か知っているかもしれないと思い三人の元へとやってきた。
早速澪菜についてたずねる。
柳生「ああ、澪菜さんなら恵さんの名を呟きながらスタート地点の方へと走って行きましたよ」
和巳「なんだそれ」
和巳はワケが分からず呻く。
丸井「つーか、何か変なカッコしてたけど?」
和巳「ああ、バッチリ写真は撮ってる」
丸井は和巳の返答がおかしい気がしたが、つっこまずにおいた。
仁王「まあ、取りあえず澪菜は無事なんじゃな?」
和巳「そうみたいだな」
ほっと胸を撫で下ろし、仁王と和巳の二人は持ち場へと戻った。
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梓と向日は倒れている鳳をつんつんと突いている…。
梓「おーい、ちょた。平気かあ?」
鳳「へ、平気です…」
鳳はゆっくりと起き上がる。
梓「びっくりしたねー」
鳳「ええ、すごく可愛かったです」
向日「何の話してんだよ」
梓「それよりヤバイよ!スタンプゼロ」
鳳(それはあなたのせいです…)
梓「戻んないとねー」
そして梓は後ろを振り返る。
梓「ぬ?ぎゃあ!
な、な、何か来るヨ!」
梓に言われ、向日と鳳の二人は耳をすませる。
確かに後方から足音がひたひたと聞こえる気がした。
しばらくすると三つの影が見えてくる。
宍戸「ん?お前らこんなトコで何してんだ」
宍戸、そして夏希と不二の姿が現れる。
梓「なんだあ…」
どうやら鳳が倒れていたすきに二班が追いついて来たようだ。
梓「もー、大変だったんだから。
澪菜がビックリしてちょたをボコでどっか行っちゃったんだから」
宍戸「はあ?」
不二「……そういえばさっき澪菜とすれ違ったよね」
夏希「え?あたしは知らねぇぞ」
不二「キミはそれどころじゃなかったし、気がつかなかったのも無理ないね」
夏希「どういう意味だよ」