テニスなお姫様もどき

□第2話 合宿会議@
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梓が校門へ到着して数分後。


澪菜「あ、梓」


澪菜と真田が氷帝へ到着した。


梓「澪菜ー!!」


梓は澪菜に飛びついた。


澪菜「どうしたの?」


梓「夏希がこわいんダ!!」


澪菜「ははは…」


真田「澪菜、誰だ?」


澪菜「あれ、会ったことない?」


梓「アタシ、澪菜ほどテイサツ行かないからさ」


得意気にふんぞり返った後、梓は真田へと向き直る。


梓「もうしおくれました!!アタシは氷帝マネジャの坂本梓っス!!」


真田「ああ…俺は立海の副部長の真田だ」


梓「副部長?てっきりアタシ…」


澪菜「梓、その先は言わないで、弦一郎くんが傷つくから」


しかし、その気遣いが逆に真田を傷つけることになる。


「澪菜の言葉の方が傷つくよね、弦一郎」


澪菜「え?」


真田に同情する人物。
それは、澪菜の義兄の恵だった。


澪菜「恵くん!」


梓「ということは、恵さんも行くのかぁ。これでタイアンだネ」


恵「安泰のこと?」


梓「そっす!恵さんが参加しないと夏希が行かないってワガママをですネ」


恵「参加って…、ああ、夏期合宿があるんだね。俺も行って大丈夫?」


梓「大丈夫も何も、恵さんいなきゃ夏希が行かないんす」


澪菜「わたしも恵くんがいたら嬉しいな。恵くんも行っていいか、みんなに確認してみよう」


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夏希「遅い!!」


由良「もうじき来る筈よ。落ち着きなさいな」


梓「お待たせー!!」


夏希「やっと来たか。まった…く…」


恵「こんにちは」


夏希「恵さん、こんにちは!」


苛ついていた夏希の態度が一変する。
礼儀正しくお辞儀をして、心なしか目が輝いているように見える。


恵「初めまして。
俺は高等部二年、長澤恵」


忍足「知ってますわ。めちゃくちゃ有名ですしね」


恵「え、有名…なの?」
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