テニスなお姫様もどき

□第4話 終業式の日
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梓「夏希は!?」


夏希と梓は学校から直接由良の家に寄ったので、勿論通知表も持っている。


夏希「関係ないだろ!」


梓「いぃや、関係あるね!」


由良「大体…、国語4、数学2、理科3、社会4…」


夏希「おい、何で…」


由良「…技術3、家庭科3、美術3、体育4…といったところかしら?」


夏希「何で分かるんだ!」


由良「あら、正解なの?
あなたの授業態度、得意科目、そして、あなたの担任の性格から分析したただの私の予想だったのだけれど」


由良の予想は大当たりだったようだ。


梓「それで、由良はどうだったの?」


由良「まぁまぁね」


梓「まぁまぁかぁ」


夏希「由良のまぁまぁはオール5とかそんなだろ」


梓「!そうなの!?」


由良「まさか。例年通り体育は5では無かったわ」


夏希「つまり、体育以外は5なんだろ!」


夏希は不機嫌そうにそっぽを向く。


由良「あら」


梓「夏希、何拗ねてんのさ」


夏希「拗ねてねぇよ」


澪菜「…あ、そういえば、合宿明日からだね」


夏希の様子を見て、澪菜は話を変える。


梓「そだね。明日の準備出来た?」


澪菜「うん、何とかね」


今日、澪菜は由良の家に泊まる。
その為、今日までに準備を済ましておかないとならなかった。


澪菜「梓は?」


梓「何と!二日分まで出来たさ!」


梓はどうだと言わんばかりに仰け反る。


澪菜「合宿、一週間あるよ。大丈夫?」


梓「…ムリ」


梓はあっさり諦める。


梓「お手伝いモトム!」



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