テニスなお姫様もどき

□第6話 合宿練習1日目
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信夫「姉ちゃんのことだし、多分あみだくじとかで無作為に決めたんだと思うよ」


夏希「それにしちゃあ、偏りすぎだろ」


信夫「まぁ、確かに。けど、僕は嬉しいな。同級生って気安いし」


信夫はそう言うが、夏希は彼が年上に対して物怖じしているところなど、見たことがない。


信夫「特に、薫ちゃんと一緒だし、楽しみ。一緒に何かするの、結構久し振りな気がする」


信夫は海堂と同じチームで嬉しそうだ。
幼なじみの二人。
信夫が一方的にくっついているという風だが、海堂も悪い気はしていないようだ。


夏希「ん?待てよ。
信夫、お前…テニス出来たか?」


信夫「そんなにやったこと無いよ」


陸上部の信夫は運動神経は悪くないが、テニスはほぼ未経験に等しい。


信夫「けど、やりたいな」


夏希「まぁ、運動神経はまあまあだし、大丈夫か」


信夫「夏希さん、忍足さんに、切ちゃんに、トリちゃんに、薫ちゃん、よろしくお願いしまーす」


鳳「もしかして、トリちゃんて俺のこと?」


信夫「だよ。もしかして嫌だった?」


鳳「ううん。別に構わないよ」


夏希「まぁ、それはそれでリーダーを決めなきゃなんねぇんだが、誰かいねぇか?」


鳳「三年生だし、忍足さんでいいんじゃないですか?」


鳳は先輩を立てるが、


夏希「眼鏡は頼りないだろ」


忍足「え、ちょぉ待ち…」


夏希「そうだな…、リーダーやりたい奴、手を挙げろ」


信夫「リーダー…、この中だと、夏希さんっぽい」


鳳「確かに…」


海堂「けど、俺たちの中から決めなきゃなんねぇだろ」


信夫「…じゃんけんでいっちゃう?」


切原「手っ取り早くていいんじゃないか?」


そして結果…、リーダーは鳳に決まった。


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*Bチーム*
(梓のチーム)

メンバー:梓、芥川、菊丸、桑原、柳、越前。


梓「さてと、ミーティングを始めます…が、何を話し合ったらいいんかい?」


桑原「いや、跡部とかに聞いてねぇのかよ」


梓「うーん…、そだ!
リーダーを決めるんだね」


越前「アンタ、大丈夫?ホントにマネージャーできんの?」
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