テニスなお姫様もどき

□第9話 トランプ大会
2ページ/6ページ

澪菜「トランプは一人でも多い方が楽しいからだよ」


夏希「こんな奴いてもいなくても変わんねぇよ」


澪菜「変わるよ」


恵「ほらほら、二人ともこのままだと夜更けになっちゃうよ。
日吉くん、みんなでトランプやるのそんなに嫌?」


日吉「いえ、別に。俺はただ馴れ合いをしたくないだけです」


きっぱり言い放つ日吉の言葉に落ち込んでいる澪菜を横目で見て、恵は同じ質問を繰り返す。


恵「……日吉くん、みんなでトランプやるのそんなに嫌?」


同じ質問の筈なのに感じるプレッシャーは比ではない。


日吉「………やります」


結局全員やることとなった。


恵「そのままじゃ面白くないし、負けた人が勝った人のお願いを一個きく…どう?」


仁王「罰ゲームってわけじゃな。面白そうナリな、ええぜよ」


夏希「逃げねぇよな、日吉」


日吉「まさか、下剋上ですよ」


結局、Eチーム+夏希と澪菜はトランプで勝負する事になった。


夏希「それでトランプの何で勝負するかだが…」


河村「俺は何でもいいよ」


みんなが相談している中、澪菜が恐る恐る手を挙げた。


澪菜「……ごめん。持ってきといてなんだけど……

わたし、ババ抜きと大富豪ぐらいしか…ルール知らない」


………………。


仁王「そうか、おまんは可愛いの」


仁王は澪菜の頭を撫でる。

澪菜の顔が恥ずかしさのあまり赤くなる。


澪菜「馬鹿にしてるでしょ、雅治くん」


日吉「じゃあ、大富豪でいいんじゃないですか?
さっさと始めましょう」


夏希「よし、ヒヨコ!!
負かしてやるから、覚悟しろ」


日吉「日吉です。あなたこそ覚悟しといた方がいいんじゃないですか?」


そして勝負が始まった。


-----


数分後………。


恵「よし、終わり。俺の勝ちだね」


恵が大富豪となった。


澪菜「恵くん、すごい。
わたしも負けてらんないね」


結局、勝負は……


恵、仁王、澪菜、大石、河村、夏希の順で上がりとなり……


日吉「何で俺が…」


日吉が大貧民となった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ