テニスなお姫様もどき
□第9話 トランプ大会
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澪菜「トランプは一人でも多い方が楽しいからだよ」
夏希「こんな奴いてもいなくても変わんねぇよ」
澪菜「変わるよ」
恵「ほらほら、二人ともこのままだと夜更けになっちゃうよ。
日吉くん、みんなでトランプやるのそんなに嫌?」
日吉「いえ、別に。俺はただ馴れ合いをしたくないだけです」
きっぱり言い放つ日吉の言葉に落ち込んでいる澪菜を横目で見て、恵は同じ質問を繰り返す。
恵「……日吉くん、みんなでトランプやるのそんなに嫌?」
同じ質問の筈なのに感じるプレッシャーは比ではない。
日吉「………やります」
結局全員やることとなった。
恵「そのままじゃ面白くないし、負けた人が勝った人のお願いを一個きく…どう?」
仁王「罰ゲームってわけじゃな。面白そうナリな、ええぜよ」
夏希「逃げねぇよな、日吉」
日吉「まさか、下剋上ですよ」
結局、Eチーム+夏希と澪菜はトランプで勝負する事になった。
夏希「それでトランプの何で勝負するかだが…」
河村「俺は何でもいいよ」
みんなが相談している中、澪菜が恐る恐る手を挙げた。
澪菜「……ごめん。持ってきといてなんだけど……
わたし、ババ抜きと大富豪ぐらいしか…ルール知らない」
………………。
仁王「そうか、おまんは可愛いの」
仁王は澪菜の頭を撫でる。
澪菜の顔が恥ずかしさのあまり赤くなる。
澪菜「馬鹿にしてるでしょ、雅治くん」
日吉「じゃあ、大富豪でいいんじゃないですか?
さっさと始めましょう」
夏希「よし、ヒヨコ!!
負かしてやるから、覚悟しろ」
日吉「日吉です。あなたこそ覚悟しといた方がいいんじゃないですか?」
そして勝負が始まった。
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数分後………。
恵「よし、終わり。俺の勝ちだね」
恵が大富豪となった。
澪菜「恵くん、すごい。
わたしも負けてらんないね」
結局、勝負は……
恵、仁王、澪菜、大石、河村、夏希の順で上がりとなり……
日吉「何で俺が…」
日吉が大貧民となった。