テニスなお姫様もどき

□第9話 トランプ大会
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夏希「よし、ざまあみろ」


日吉「最下位から二番目のあなたには言われたくないですね」


夏希「ビリじゃなけりゃいいんだよ」


澪菜「……っていうか、夏希。
イカサマしてなかった?」


夏希「言うなっての」


日吉を負かすために実はイカサマしていたらしい。


日吉「どういうことですか」


恵「何だ、夏希ちゃんもだったんだ」


日吉「もって何ですか」


恵「とりあえず、ビリはビリだよね。
えっとね…。
澪菜にマッサージしてあげてくれる?」


日吉「は?」


澪菜「恵くん、何言ってるの!」


恵「澪菜、結構肩凝ってるでしょ。
澪菜を落ち込ませた罰だよ、日吉くん」


これでもかというほどの爽やかな顔で恵が笑う。


夏希(恵さん結構根に持ってるな…)


仁王「うらやましいのぅ、日吉。
だが、これじゃ罰ゲームにならんじゃろ」


恵「それは雅治だけでしょ。
雅治がビリだったらそんなお願いしないよ」


仁王「……プリッ」


澪菜「……?」


澪菜は意味が理解できないようで首をかしげる。


夏希(鈍っ…。
これだから、こいつは)


そして罰ゲーム中の日吉を除いた六人で再戦をする事になった。


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*客室C


梓「たのもー!!」


梓と由良は客室Cへとやって来た。


信夫「あ、姉ちゃんと梓ちゃんだ!
いらっしゃい」


由良「こんばんは。信夫、薫ちゃん」


海堂「…ああ」


忍足「こんばんは。
…って、夏希は?来とらへんの?」


梓と由良の二人だけしか来ていないことに気付いた忍足が訊ねる。


梓「ああ、夏希なら、恵さんのトコに行ったよ」


忍足「なんや、夏希は客室Eかいな。なら俺も…」


忍足は立ち上がり部屋を出ようとした。
が、由良がその肩を掴む。


由良「あら、私たちでは不満なのかしら」


忍足「滅相もございません」


忍足は由良の笑顔の迫力に気圧され、断念する。
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