テニスなお姫様もどき

□第9話 トランプ大会
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鳳(情けないです、忍足さん)


海堂「…ところで、急にどうした?」


しばらく傍観していた海堂が由良に訊ねる。


由良「決まっているでしょう。
信夫と薫ちゃんに会いに来たのよ」


由良は信夫と海堂を引き寄せて、ぎゅっと抱きつく。


由良「あなたたちはいつも可愛いわね!」


由良は嬉しそうに抱きついている。
普段の冷静な彼女からは考えられない程の笑顔とテンションだ。


鳳(意外と変な人だ…)


梓「よっ、赤也」


切原「こんばんは、梓…さん?」


梓「何だよ、急に。
別に呼び捨てでも構わんヨ」


切原「や、だって澪菜先輩が…」


梓「澪菜が何?」


切原「アンタ、結構童顔なの、気にしてっからって」


梓「うーん、確かに童顔なんはアレだけど、それくらい、いーよ。気にしなーいヨ」


切原「そっか」


梓「そだ!アタシ、おかし持ってきたんだ!みんなで食べよ」


切原「お、いいな」


梓のポケットからドサドサと大量のお菓子が出てくる。


切原「よくそんだけ入ってたな…」


由良「あら、沢山あるのね。
では、せっかくだからゲームをしましょうか」


信夫と海堂を可愛がり終えた由良が提案する。


梓「ゲーム?」


由良「そう、そのお菓子を賭けてね」


切原「面白そっスね」


鳳「けど、何のゲームをするんですか?」


由良「そうね…。
信夫は何がいい?」


信夫「うーん、ババ抜きとか?」


由良「それでいきましょうか。
それで、トランプは?」


梓「アタシ持ってるよ!」


梓はポケットからトランプを取り出す。


信夫「梓ちゃん、準備いーね」


鳳(ていうか、あれだけの物よく入ってたな…)


どら〇もん並みの収納力な梓。


由良「それでは上がった順に好きなお菓子を取っていきましょう」


信夫「キリちゃん、トリちゃん、勝負だね」
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