†黒い契約の紅き瞳†

□その憎しみは……
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「白の事は知らない。でも私は黒に逢いたかったよ。」

そう告げれば彼の顔が益々怒りに満ちたものに変わっていき私の胸ぐらを乱暴に掴んで来た。

「ふざけるなッ…!!」

彼の瞳をジッと見つめて今だ掴んだままの手にソッと私の手を添えればまるで時間が止まったかの様な錯覚を覚える。

ああ、まだまだだね…。

彼の瞳の奥には白しか居ない…。

もっともっと私を憎めば良いのに…。
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