†黒い契約の紅き瞳†

□その憎しみは……
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漆黒の瞳の奥に紅い焔が燃え盛る。

もっともっと私を憎めば私の事しか考えなくなるでしょう?

白の事なんて忘れて私だけの事を考えて私の息の根を止めれば良い……。

一生忘れられない記憶として私を憎めば良い……。

「ねえ黒、私が憎い…?」

そう尋ねると掴んだままだった私の胸ぐらから乱暴に手を離した。

「………………憎いさ…。」

そう呟いて、私を真直ぐ見つめた黒の眼は憎しみと哀しみに揺らいでるみたいだった。
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