†黒い契約の紅き瞳†
□その憎しみは……
1ページ/6ページ
「……ッ…アンバー…。」
そう私の名前を呼んで憎しみの籠った漆黒の瞳を向けて来る。
その眼差しはまるで燃え盛る炎の様に熱いものだった…。
「久し振りだね、黒…。」
私は彼にとびっきりの笑顔を向けた。
「何が久し振りだ!何故今頃現れたッ!!何故裏切ったッ!!白は……白は何処だッ!!」
鋭い眼が私を射抜く。
そんな眼で私を見てもちっとも恐くない。
黒が本当に優しい人だという事も私は知っている。
黒の笑顔がとても素敵だという事も……。