長い眠り
□紅い祈り(過去編)
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明治11年――
比叡山アジト炎上――
全てが…焼けていく…
何もなかったかのように
宇水さんも
由美さんも
志々雄さんも…
跡形もなくこの時代から、あの炎に消されていく…
「―――それでは、僕はこれで失礼します」
「…何処へいく?」
ここでは無い何処かへ…
「さぁ…でも本当のことを自分自身で確かめる為に……行きます」
宗次郎は安慈と方治に別れを告げその場を後にした。
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