冥王の口付け

□リアル〜新しい家
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胸で息をし、苦しかったのか瞳が少し潤んでいる。

「亮、キスをするときは鼻で息をするんだ。」

「…ハア…ハア…何すんだよ」


腰が抜けそうだけど意地で立っていても反抗的な態度は忘れずに睨みつける。


そんな瞳で見つめられるとな…

雅人はもう少し順序を踏んでと思っていたがこたえたらしい。


「亮…リアルのお前にもっと触れたい…」

亮をお姫様だっこ抱えあげ、唇が耳朶に触れるか触れないかの所で囁いた。

亮は雅人を見つめる。


その瞳はまさに真剣そのもの。思わず頷いてしまう。


雅人はそのまま亮をベッドに運び壊れ物を扱うかのように横たわらせた。
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