デュラララ!!
□惚れた女
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「待ちやがれぇ!!臨也ぁっ!!」
「しつこいなー、静ちゃん」
オレはいつものように臨也を追いかけていた
すると、臨也が用意したであろう不良達がオレに喧嘩を売ってきた
意外と潰すのに時間がかかってしまったので、
今から臨也の野郎を追うのは無理だろう
『大丈夫?静雄君』
オレに話しかけてきた女は、臨也の女であり、オレの想い人の名前だった
『はい、ハンカチ。頬から血出てるよ?』
「…んなもん、大したことねーよ」
『ダメだって!せっかくのイケメン顔が台無しだよ?』
名前がハンカチでオレの頬をふく
「……お前さ、つらくねぇの?」
『え?何、いきなり』
「…臨也、お前以外にも女いるらしいぜ」
『うん、そうみたいだね』
「みたいだねって、ムカついたりしねぇのか?」
『…私は臨也の傍にいれればそれでいいんだよ』
名前が泣きそうな笑顔を見せるからオレは何も言えなかった
「……。」
『静雄君って優しいよね』
「あ?」
『だって、大嫌いな奴の彼女の心配するなんて』
「……お前は嫌いじゃねぇからな」
オレの言葉に名前は驚いた顔をして、笑って「ありがとう」と言った