Our Destiny Forever

□6章 照れ屋さん
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「ねぇ、静雄。何でこんな遠くから見てんの?」


「…顔さえ見れればいんだよ」


「…ふーん」


「お前羽島幽平のファンなのか?」


「んー、カッコいいとは思うよ」






結衣と静雄が話していると、後ろから声をかけられた




「あれ?静雄と…彼女?」





後ろにいたのは岸谷新羅だった





「初めまして、静雄の彼女の結衣って言います」


「えっ!?本当にっ!?」


「ちげぇ」


「そんな照れることなんてないさ。愛する人がいることはいいことだよ」


「本当なんですよね〜、ウチの静ちゃん照れ屋さんで」


「2人まとめて死にてぇのか?」


「「申し訳ありませんでした」」






結衣と新羅が頭を下げる






「えっと、改めまして結衣って言います」


「僕は岸谷新羅。よろしくね」


「こちらこそ」


「俺は静雄とは腐れ縁なんだけど君は?」


「友達ですよ」


「……。」


「へぇ、これはまた可愛い友達ができたね」


「テメェは何してたんだ?」


「仕事帰りだよ」




新羅が持っていた鞄を差し出しながら言う




「そういう静雄は何してるのさ」


「ロケ見に来たんだよ」


「ロケ?あぁ、弟君のね」


「本当兄弟揃ってイケメンだよねぇ…」


「あれ?驚かないの?」


「何を?」


「いや、何をって…」


「あー、別に。驚かないよ?」


「…そろそろ帰るわ」





静雄が結衣と新羅とは別の方向へ歩き出す



「え、静雄。もっと遊ぼうよ!」


「そこのバカに遊んでもらえ」


「えー」


「じゃあな」




静雄が去っていく
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