Our Destiny Forever

□8章 料理のできる女はモテる
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結衣が臨也のもとで働き始めてから数日がたった。

結衣が臨也に言われた通りいつものように仕事をしていると、臨也がコートを着始めた




「どっか行くの?」


「うん。ある人に会いにね」


「ふーん。あ、夜御飯何がいい?」


「別に何でもいいよ」


「それが一番困るんだけどな…」


「結衣の好きなものにしたら?」


「…分かった」


「それじゃあ、いってきまーす」


「いってらっしゃい」





臨也が出て行く。

結衣は仕事を一段落終え、広告を見出した






「…そういえば、洗剤とかなくなってたな。今日の買い物は池袋まで足をのばすか、その方が安いし」





結衣が立ち上がり買い物に出掛ける。

その後、買い物を終え家に帰ろうと道を歩いていると、声をかけられた





「よぉ」


「静雄っ!?」




そこにはコンビニから出てきた静雄の姿があった





「買い物か?」


「うん。そういう静雄は?」


「飯買ってきたんだ」


「…おにぎりとカップラーメンが?」


「あぁ。それがどうかしたか?」


「…今度私が御飯作ってあげようか?」


「テメェがか?」


「結構料理は自信あるんだよ」


「…なら、頼む」


「うん!任せて」





結衣が笑うと、静雄は少し頬を赤らめて顔をそらしたが…。

静雄の目線の先に静雄が最も嫌う男、折原臨也の姿があった






「…結衣、これ持ってろ」



自分がコンビニで買った物を結衣に預けると、静雄はコンビニのゴミ箱を軽々持ち上げて臨也に向かって投げた。

見事ゴミ箱は話をしていた臨也に命中した。

臨也の話し相手をしていた帝人達はもちろん鳩に豆鉄砲をくらった顔をしていた
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