Our Destiny Forever
□11章 大トロLOVE
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「結衣、そこのファイル取ってくれない?」
「ん、ほい」
結衣が臨也にファイルを渡す
「ありがとう。…大分仕事に慣れてきたみたいだね」
「その話なんだけどさ…」
「ん?」
「こことはまた別の所で働こうと思ってるんだけど」
「どうして?」
「臨也に迷惑かけてばっかりな気がしてね。でも大丈夫、ここの仕事もしながらできる仕事にするから」
「ふーん。そんなこと気にしてたんだ」
「だって生活費とか色々あるでしょ?」
「オレは別に気にしてないよ」
「私が気にするんです。とにかく、これ以上甘えれないし、今の話は決定だから」
「はいはい」
結衣の決意を前に何を言っても無駄と思ったのか、臨也は意外に早く引き下がった。
「…今日って買い物まだだよね?」
「うん。まだだけど…何で?」
「寿司食べに行かない?」
「サイモンのとこ?」
「うん」
「別にいいけど。…何でまた」
結衣の問いに臨也は小さな子供のように『大トロが食べたくなった』と言った。