Our Destiny Forever

□17章 バカは風邪引かない
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「広っ…」



結衣はこれから住むことになる部屋をみて驚く




「さすが臨也だなぁ…」



結衣はしばらく部屋を観察していたがあることを思い出し、携帯を取り出した





「もしもし、臨也?」


「どうしたの?部屋に不満があった?」


「ううん、全然。別の用事」


「なに?」


「今日池袋のスーパーで安売りするから行っていいですか?」


「……。」


「臨也くーん?」


「…夜じゃなきゃいいよ」


「あれ?てっきり臨也が来ると思ったんだけど。仕事忙しいの?」


「ちょっと今は手が離せなくてね」


「そうなんだ。…頑張ってね!」


「…ありがとう」


「じゃあ、またね」






結衣が電話を切る






「さてとっ…行きますか」




結衣が出かける。

池袋のスーパーで買い物を済ませ、家に帰ろうと歩いていると、前にトムが1人で歩いていた





「トムさん!こんにちは」


「ん?あぁ、あん時の」


「覚えててくれたんですか?」


「まぁな、静雄にあれだけ馴れ馴れしけりゃあな…」


「あ、名前言ってませんでしたね。結衣って言います」


「オレの名前は言わなくても知ってるよな?」


「はい」


「丁度良かった。ちょっと頼まれてくれねぇか?」


「何ですか?」


「実はな、静雄の奴風邪ひいたみてぇなんだけどよ。ちょっと見舞い行ってきてくんね?」


「私がですか!?」


「お前静雄と仲いいだろ?」


「まぁ、悪くはないと思うけど。」


「結構熱高いらしくてなー、オレも仕事忙しくて行けねぇんだ」


「分かりました。で、私はどうすれば?」


「これ、渡して寝かしつけてくれ。アイツのことだから絶対起きてるしな」




そう言ってトムが結衣に手渡した物とは露西亜寿司の寿司だった。

結衣は寿司と静雄の自宅までの地図を貰い、歩き始めた。
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