Our Destiny Forever

□18章 本気?冗談?
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結衣は今、熱を出した静雄の看病に来ていた




「結衣、お前そろそろ帰ったほうがいいんじゃねぇか?」


「え!?今何時?」


「7時過ぎぐらいだ」


「あー、じゃあ悪いけど今日は帰るね」


「いや、こっちこそ悪かったな」


「全然!気にしないでよ」


「そういやお前、家までどうやって帰んだ?」


「普通に歩いて」


「…送る」


「は?何言ってんの?」


「最近池袋に切り裂き魔が出てんだよ」


「…切り裂き魔?」


「お前みてぇな奴が一番襲われやすいだろーが」


「心配してくれてありがと。でも大丈夫だからさ」


「迎えに来てくれる奴でもいんのか?」


「え!?そ、そうそう!いるから心配しないで」


「嘘じゃねぇだろうな?」


「まっさかぁ〜」


「今すぐソイツ呼べ」


「え……マジすか」







数分後、結衣を迎えにきた人物とは…







「で、何でオレが呼ばれたんだ」


「ごめんね、ドタチン。ゆまっち達今連絡とれなくて」






結衣に呼び出された人物とはドタチンこと門田だった。

だが、嫌々でもちゃんと迎えにきて送ってくれるのが門田という男である







「…そのおかげでオレは静雄にめちゃくちゃ睨まれたんだが」


「睨んでたっけ?」


「はぁ…」






2人がしばらく歩いていると家につく





「ドタチンお茶でも飲んでく?」


「…いや、いい。静雄に睨まれたのに臨也にまで睨まれたくねぇしな」






そう言うと門田は結衣に軽く手を振って帰って行った





「何で臨也の名前出てくんだ?」





脳内に疑問を浮かばせながら結衣が家に入ると、中で臨也が満面の笑みを浮かべて立っていた
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