Our Destiny Forever

□29章 帰る日
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ある日、結衣の携帯に狩沢から電話がかかってきた





「もしもし?」


「あ、結衣?久し振りー」


「うん、久し振りー」


「明日って何か用事ある?」


「明日?…ううん、何もないよ」


「本当?なら一緒に遊ぼうよ!」


「いいね!行く行く」


「ゆまっちとドタチンも一緒に遊ぶ予定なんだよ」


「へぇ、渡草さんは?」


「仕事みたい。じゃあ明日池袋駅前で!」


「はーい、了解です」







電話をきる。


そして次の日











「結衣ー!ごめん、待った?」


「ううん、大丈夫だよ」


「早いっすねー」


「…結衣も一緒だったのか」


「あれ?言わなかったっけ?」


「聞いてねぇよ」


「まぁまぁいいじゃないっすか。結衣ちゃんの歌声を聞いてみたいっすしね」


「え?私そんなに上手くないよ?」


「大丈夫よ、楽しめればいいんだから」


「それじゃそろそろ向かいましょうか」




4人でカラオケへと向かう。みんなで次々に歌っていき、とても盛り上がっていた






「次結衣の番よー」


「はいはーい。あ、ドタチンごめんマイク取ってくんない?」


「ほらよ」


「ありが…」




マイクが結衣の手をすり抜ける






「「え?」」


「ん?何々、どうしたの?」


「マイク落としちゃったんすか?」


「…う、うん。手滑っちゃった」


「……。」


「次は私だよね」


「よっ!待ってました!」


「いいっすよ!結衣ちゃん!」








盛り上がっているなか、門田1人だけが眉間にシワを寄せ、難しい顔をしていた。
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