デュラララ!!
□振られた男
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頼まれた内容は、彼氏の浮気情報が欲しいということだった
大方な情報はあるが、一応調べに行こうと思っていたら
「私も行く」なんて言って腕をくんできた
「…何してんの?」
「顔、怖いよ?」
「質問に答えてくれない?」
「うーん、彼氏も浮気してるなら私もしようかなーって」
単純な奴。
早く頼まれ事を終わらして、コイツと離れたいと心底思った
調査の結果、彼氏は浮気をしていた
頼まれた事は本人に伝えたので、帰ろうと公園を横切ると
静ちゃんと名前が抱き合っている姿を見つけた
頭の中が真っ白になって、しばらくその場に立ちすくんでいた
その日の夜、静ちゃんがオレを訪ねてきた
「どうしたの?静ちゃんがオレを睨んでるだけなんて珍しいねー」
「…名前と別れるか、他の女と別れろ」
「はぁ?(他の女?…あぁ、利用した奴らのことか
学校の噂じゃオレの女になってるらしいけど」
「どーすんだ?」
「……あぁ、名前に惚れちゃったんだ」
「テメェに関係ねぇだろ」
「オレが名前と別れたら自分のものにするつもり?」
「それは名前が決めることだろ」
まるでオレが悪い奴のように言う静ちゃんがムカつく
自分だって人の彼女を抱きしめていたくせに
そう思うと無性に腹が立ち、つい強がって口走ってしまった
「ふぅん。相当惚れてるんだねー、名前なら好きにしなよ」
「……別れんだな?」
ガンを飛ばしてくる静ちゃんに強がってしまい、オレは無言のまま笑っていた