Be happy together
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同時刻のカイトたちは
「……ってのがオレたちの過去だ」
「…そんなことがあったんだ」
「…だからユイちゃんはあんなに魔女のことを調べてたんですね」
「アゲハが得意とする魔法は幻覚だ。気をつけろよ」
「分かったか、ブラック☆スター」
「オレ様は関係ねーよっ!!オレはあの野郎に借りがあるだけだ!!」
「ケイはアゲハに忠実だ。
アゲハがオレを殺せと言えば殺すだろうな」
「え!?世話係だったのに?」
「…アイツはそういう男だ」
「……何だよ、随分と弱気じゃねぇかカイト」
「あ?」
「ちょっとソウル!」
「決着、つけんだろ?」
「!?…ったりめぇだ!!」
カイトがニヤリと笑う。
「カイト、ここだ」
「ん、…にしてもよく場所を知ってたなキッド」
「あぁ。父上から事前に聞いていてな」
「親父が…?」
「あぁ。帰ったら礼ぐらいしろよ?」
「…あぁ。分かったよ」
カイトが笑う。
「1つ言っとく。絶対1人にはなるなよ。
たとえ喧嘩してもだ」
視線がソウルとマカに向けられる。
「しねーよ!喧嘩なんてっ」
「そうよ!!こんな場所でするわけないじゃない!」
「忘れたか?アゲハの得意な魔法」
「!?…幻覚」
「そういや、オレのふりした奴がブラック☆スターと椿の前に現れたんだもんな」
「つまりオレたちを仲間割れさせる可能性もあるってことだ」
「「……。」」
「…じゃ、行くか。お前ら…死ぬなよ、絶対に」
「「おぅっ!!」」
「……。」
「アゲハ様。来客のようです」
「…そのようじゃな。では、宴を始めよう」
27章に続く