Be happy together

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デスルームで死神とシュタインがのんびりお茶を飲んでいると大きな音をたててドアが開かれる。




「死神様ぁっ!!」


「ドアは静かに開けるものだよ、スピリットくん」


「カイトに逃げられました!!」


「!?……。」


「そう。見張りご苦労様だったね」


「え!?いいんですか?」


「うーん、まぁ…カイトは昔から逃げ足の早い子だからね」


「先輩。カイトは何か言ってました?」


「ん?あー…あぁ、親父によろしく、って」


「……。」


「…死神様、オレも向かいましょうか?」


「シュタインが行くならオレもっ…」


「ううん。待つことにする」


「「!?」」


「久々に親父って呼ばれたね」





死神は飲みかけだったお茶を飲み干す。




「本当にいいんすか?」


「息子たちに任せてみよう、と思ったんだ」







同時刻の、メデューサたちは



「カイトもユイも立ち直っちゃったわよ?大丈夫なの!?メデューサ」


「確かにカイトを私のコマに出来なかったのは残念だけど、アゲハを消してくれるなら問題ないわ」


「オレにはアゲハに子供ごときが勝てるとは思わないが」


「そうね。たとえアゲハがユイたち勝っても邪魔な奴らを消してくれるならいいわ。
その後、弱ってるアゲハにトドメをさせばいいだけだしね」


「え、どちらも仲間にする気はなかったの!?」


「当たり前よ。バカなこと言わないで」




メデューサがエルカを睨む。



「ゲ、ゲコッ…」


「…じゃあ何のために奴らに近付いたんだ?」


「利用出来るものは利用するまでよ」
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