キューティクル探偵因幡
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「ぎゃあああっ!?」
洋がいきなり叫ぶので、驚いて飲んでいたコーヒーが気管に入ってしまった。
「ごほっ、なに、いきなり…。」
洋が私に携帯を見せる。
そこには圭くんの飼い猫のルナが写っていた。
内容は少し遅刻する、というような内容だったのだが、ルナは毛のないスフィンクスなので洋は苦手なのだ。
けど私は…。
「可愛いじゃん!」
「何処がだよ!」
「こんなに目がくりくりしてるんだよ!
しかもルナは目を細めても可愛い!」
「毛がない!!」
こんな感じで洋と言い合っていると優太くんが出勤してきたので一旦話を打ち切る。
しかし洋はまだショックが大きいみたいで布団にくるまってる。
その後圭くんも出勤してきたのでみんな揃った。
「ねぇ圭くん。ルナの写真くれない?」
「いいですよ!やっぱりルナは可愛いですよねー。
朝に因幡さんにもメールで送ったんですよ。ね、因幡さん。」
「毛のない猫の写真添付すんな!!オレにとってはホラー映像だ!」
圭くんに写真をもらっていると戸がノックされる。
来た客は猫の着ぐるみ二匹?だった。
すると圭くんが拉致られてしまう。
ほんと、圭くんは猫絡むとダメだなぁ、突っ込みの仕事全くしてないよ。
「…助けにいく?」
「放置していいんじゃないですか?」
「何言ってんだよ!行くぞ。」