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□口内炎
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痛い…。凄く痛い。
口内炎ってほんと痛い。
でもこの口内炎のことは絶対隠し通さないと…、特に彼氏である青峰大輝にはっ!!
アイツは俺様でドSであるから私が口内炎と知ったら色々やってくるだろう。
…考えるだけで青ざめてしまう。

とにかく避けないと…と思った矢先に大輝からメールがきた。
内容は今すぐ屋上に来いだった。授業サボる気だなあの野郎。
メールにはまだ続きがあったので読んでいくと5分以内に来ないと部活中に犯すという変態発言満載の内容だった。
取りあえず、大輝ならやりかねないので、屋上に向かう。





「大輝ー?」


「うえ」






頭上から声がする。
スカートの私にはしごを登らせるのか。




「用件は?」


「ん。」




こいこいと手招きされるので近づくとキスされそうになったので、手で大輝の口を塞ぐ。
コイツは結構な確率で深いのをしてくるから今はヤバい。





「んだよ、この手」


「用件は?」


「最近キスしてねーからしたくなった」


「帰っていい?」


「何で今拒んだんだよ」


「……。」


「……。」


「……。」


「……。」


「ひ・み・つ!」


「犯す今すぐ犯す」


「ぎゃー!!冗談です!!言います言いますっ!!」


「…で、なんでだよ」


「……痛いんです」


「何が?」


「口内炎が…」


「…ぶっ、ハハハハッ!!だっせー!!」


「う、うるさい!痛いんだから仕方ないでしょ!?あんま笑わないでよ!」






いつまでも笑っている大輝を睨みつける






「へいへい。…つーかそんなんなら無理やりしねぇっての」


「え?ほんと?」





何だ、悩みまくってた私が馬鹿みたいじゃないか。





「まぁ今日はちゃんと理由を言わず拒んだっつーわけでするけどな」



前言撤回。今すぐ逃げよう。
私が立ち上がろうとした瞬間大輝に抱きしめられる




「逃がすかよ」


「っ!?ほんと勘弁してくれませんか。マジで痛いんで」


「へぇー」


「泣くぞコラ」


「お?いいねぇ、オレお前の泣き顔ちょー好き」


「変態っ!!離せっ!!」






大輝を振り払おうとすると唇に何かが触れる感触がした。
軽く触れるだけのキスに拍子が抜ける。
なんだかんだ言っても大輝は結構私のことを考えてくれているのかもしれない。
このキスなら口内炎は痛くない。
と思ったのも束の間、大輝の舌は私が拍子抜けしたときに私の口をわり中に入ってくる。
必死に押し返そうとするが、適うわけもなく。
大輝の思い通りになった。
ちくしょう…、痛い。





「痛い…」


「…なぁ、傷とか舐めると良くなるって昔から言うよな」


「!?…まさか」


「おー。お前のその口内炎、オレが舐めて治してやるよ」


「ちょっ、待って!!これは傷じゃないっ…」


「まーまー」


「待てコルァァァ!!」



口内炎

(青峰くーん、部活始まるよ!)
(さつきっ!助かっ……)
(ちょっと黙ってろ)
(んーんー((何で手で口を覆う!?助けを求めれないじゃないか!)))
(今日は部活サボる)
((……私死ぬかもしれない))




<あとがき>
口内炎痛いww

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