モノクロ世界

□プロローグ
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『モノクロ世界(ワールド)』

       〜darkness and light〜
            




とても、とても、遠い昔。

この人間界に純白の翼を持つ者たちと 漆黒の翼を持つ者たちが舞い降りた。

人間達はその見目麗しい姿に目を奪われた。



だが、その者たちは人間を襲い、生気を吸い、どんどん殺していった。

その者たちは生ける者の生気を自分の力に変えられる。



人間は抗おうとするが、全く歯が立たない。



力は圧倒的。



先には絶望しかなかった・・・。


とある2つの世界は対立していた。


そのせいで人間は力の源として巻き込まれていったのだ。








争いは絶えない。








今日も、今この瞬間も何処かで・・・あるいは目の前で人が死んでいく。




人々の願いは叶う事などなく、更に激しさを増していった。






しかしある時、とある村の住人達は皆、ある変な事に気が付いたのだった。


出会った頃から全く老いていない夫婦の事だ。

もう出会ってから10年以上はたっていた。


そこで住人達は皆、こう思ったのだ。



  





 もしかしたらあの2人がこの災いを引き起こしているのかもしれないっ

               あいつらはきっと・・・化け物だ・・・ッ









ボゥゥ・・・ッッ



《今だ――っっ 火をつけろ――!!》



とある男の声を合図に住人達はその夫婦の家に火をつけた。



パチパチ・・・ パチパチ

と、どんどん火の勢いは増していく。



すると ドンッッ と1回地響きがした。

それに住人達は驚いたが、とにかく化け物は死んだと喜んだ。





そしてその次の日から恐ろしい者を見かけた者は・・・

    


いなかった。
たくさんの命が散った。



これが始まり。



ここから天使と悪魔は人間の敵となった。



今現在、その存在を知っているのは国の要人と何らかの関わりがある者だけ。








  2つの命が巡るとき     新しい風が吹くであろう

     その風 ときに優しく激しくなるけれど

           2つの風 いつしか1つになるだろう

      その瞬間 世界は白か黒に染まるだろう―――――……







−TO BE CONTINUED

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