モノクロ世界

□それぞれのカタチ
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「うん 変なところはないよね?」


ギィィッ


郁は寮の門を開いて外へと出た。

郁の格好とは、白いシャツにジーパン。
そして黒いパーカーとラフな格好だ。
パーカーの帽子はきちんとかぶっている。
そこから見えるのは長すぎはしないごく普通の長さの黒髪だ。
帽子をかぶっているのは太陽の光が苦手なためだ。

しかし今日は少し曇っているので、多少は問題ない。



「あっ!来た来た!!」

学園の門の前で輝羅が手を大きく振っている。

「輝羅っ これだけど大丈夫かな?」

「…うんっ!大丈夫だよ!
にしてもほんとに無茶なお願い聞いてくれてありがとねー」

郁は全然!といった意味をこめて首を横に大きく振った。

「うーん こんなかんじだったら、郁が年下のほうがいいよね
だってやっぱり肩幅とかいろんな問題点もあるしねー
背も同じくらいだし」

「そっちのほうが自然だね!」

という雰囲気の設定となった。
そうして門から街のほうへと出て行った。
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