モノクロ世界

□出逢い
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「あ――っ も――っっ!!遅刻じゃんっっ」

校舎の外を全力で走る輝羅と楼がいる。
かなり速い。

「ここは全寮制なのに何でお前は寝坊なんかするんだっ?
ルームメイトになんで起こしてもらわない」

「知るか―――!!分かんないよっ 
起きたらきえてたもんっっ!!」

大声で叫びながら走った所為か輝羅はきつそうだ。
すると・・・

「あ・・・。」

輝羅が急に止まった。

「は?なんだよ 急に止まって」

「ねぇ楼 私達普通科は特進クラスとほとんど接点ないじゃない?

いつ何処にいるとか良く分からないし でも今は授業中だよねっ うんっっ!」

輝羅はひとりでガッツポーズをした。

「だから何なんだ?」

楼は面倒そうにしている。

「だからねっっ    特進クラス見にいこっっ」

「は?」

完全に呆れてしまっている。

「今だったら授業中で教師もいないし!!

・・・―――だってさーっ 寮違う、校舎違うで見れることないじゃんっっ!!
特進クラスはエリートの集団なんだよっ 成績優秀な上に容姿端麗って・・・すごすぎる・・・。」

輝羅はうらやましそうだ。

「まだ遠くからしか見たことないし、ほんの数人しか見たことないのっっ
だから噂をつきとめたいのっっ み―――んなっ容姿端麗なのかどうかってねっっ

楼も気になってるんじゃないの〜??」

すると楼は

「そんなわけないだろ 俺は行かない 行くなら一人で行け どっかでサボる」

と言った。
だがそんなの輝羅はお構いなしでほぼ強制的に連れて行く。

楼は一回深いため息をついた。
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