小説

□全てはシンクロして
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「ブラザー!!」

検査の終わったストームは嬉しそうに
僕に抱き着いた。
たったの三時間しか離れてなかったけど、
誰よりも寂しがり屋のストームは苦しい位に僕をギューっとした。

「う〜、苦しいよぉストーム!」

「あっ!
ごめんねブラザー!」

ストームはパッと離れて
口を悲しそうに歪めて申し訳なさそうに謝った。
その顔は凄く可愛くて
僕もギューっと
でも優しく抱きしめた。

「えへへ〜
ファイアー、大好き!!」

ストームは僕のほっぺたにチュッとキスをした。
僕も大好きと言ってお返しに二回キスをした。

「わ〜い!
もっとチューして」

ストームは恥ずかしそうに唇を出して言った。
僕も同じ様にストームの唇に重ねた。

マシュマロを食べる前みたいに軽く唇を当てた。
ストームの唇は柔らかくて本当に気持ち良い…
あったかくてずっとでもしてたいくらい…

【おーい、ファイアー!
次は君の検査の番だから来なさい!!】

通信機から検査係のお姉さんに呼ばれて、
僕は惜しい気持ちでストームから唇を離した。

「あ〜あ〜…
もっとチューしたかったぁ…」

ストームも同じ気持ちだったみたいで
むぅとほっぺたを膨らませると、
笑ってまた僕に抱き着いた。
甘えるストームの頭を撫でると
ストームは行ってらっしゃいと手を振り、
僕も手を振って部屋の扉を開けた。

「早く帰ってきてね!」

「うん!」

僕は走りながら、
ストームとチューをした唇を触った。

(ストームの感触と熱がまだ残ってる…)

検査から帰ったら、
またストームが可愛く甘えたりチューしてくれる事が楽しみで
僕は大急ぎで検査室まで走った。


END

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