夢 小 説 ◆御遊びと混合

□花井&天王寺meets小杉先輩
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天王寺は困り果てていた…。
こんな女は初めてだ!と心から思っていた。

場所は警視庁の一室。
天王寺とその女性は二人きりだった。


「そこを何とかお願いします!
あなたしかいないんです!!この小杉、一生のお願いです!!」

「だーかーらー!何回そう言われても困るんやって!!できません!!」


ガチャリ!、と勢い良くドアが開き天王寺と同じく二課に所属している花井が入ってきた。

「天王寺、強盗犯捕まったぞ!
…あ、失礼しました。あなたは先ほどの犯人像を描いて頂いた方ですね?
ご協力ありがとうございました。あの絵のおかげで無事に犯人逮捕につながりました」

「それは良かったですわ。私は自分にできる限りのことをしたまでです」

「そうか、良かった。一安心や」

天王寺はそう言うとその女性に向かって頭を下げた。

「ご協力ありがとうございました。
…それじゃあ、あなたはこれで…」

「いや、待ってください!どうかお願いです!ライダーカンサイ役をできるのはあなたしかいません!!」

天王寺はため息をつき、花井は首をかしげる。

「…おい、助けてくれ一沙」

花井に助けを求める天王寺。

「…話が見えなくてわからない」

そこで天王寺は何があったのかを話し出した…。


―今朝、都内のあるコンビニにて強盗事件が起きた。
犯人は二人組で、一人はレジ前の店員にナイフを突きつけ、もう一人はレジからお金を奪った。

その時レジの近くにいた女性が自分のバッグから仏像を取り出し、ナイフを持っている方の犯人をその仏像で殴り犯人は気絶した。
その間にお金を奪っていたもう一人はその場から逃げ出したのだった。

間近で逃走した犯人を見たその女性に天王寺が犯人像の聴取をした。
それを元に違う警察官が犯人の似顔絵を描いたが、その絵を見た女性は似ていないと言って、自ら犯人の似顔絵を描いた。

犯人はマスクをしていたので、顔全体はよく見えない状態だったが、
女性の描いた似顔絵は目がとてもリアルに描かれていてそっちの絵が使われることとなった。

と、そこまでは花井も承知の話。
ここからが天王寺が困っている理由だった。

その女性は都内の大学に通っている学生「小杉よね」。大学で演劇サークルの活動を熱心にしているらしく、今まで様々な章をもらったこともあるという。

そこで、その小杉が天王寺に今度の新作の劇に出てくれないかと頼んできたのだった…。
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