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□眼鏡の向こうに見えるもの(銀×新/ほのぼの)
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『眼鏡のシャンプー眼鏡のシャンプー♪』


「おおぉ。これいいなぁ」

朝から張り切って万屋の掃除をしていた新八は、気晴らしに流していたテレビに釘付けになった。

それは、お馴染みのあのCMである『眼鏡のシャンプー』だ。

最近眼鏡用のハンカチでは、汚れも落ちにくくなり視界が見にくいことこの上ない。

「新八〜おはよー」

襖からのそりと神楽が起床した。

「おはよう神楽ちゃん。顔洗っておいで。」
「どこぞのマミーだお前は。」

ポカっと軽く頭を叩かれる。

「あ痛っ!あ、銀さんおはようございます。ご飯作りますか?」

聖母のような笑顔で言われ、銀時は複雑な表情だ。

「うん…俺らはありがたいんだけどさ、十代の男子がおかんの言葉しかいわないってちょっと不安だわ。大丈夫かなお前それでお婿いける?」

「銀さんがしっかりしてくれれば僕もこんな苦労しないんですけどね!っていうかさっきの銀さんの言葉もおかんみたいですよ。」

「おいおかん二人組。さっさと可愛い子供の飯を用意するアル。風呂を焚け!飯を作れ!夜の相手を…」

「「お前は子供っつかソレ亭主だろ!!」」


夜の相手とか覚えちゃいけません!と、銀時は未だにおかんモード全開である。


「はーぁ。二人とも、卵焼きでいいですか?」

「いや〜、いつも悪いね新八くん。」
「しっかり働くネ家政婦!」

ふつうにお礼がいえないのかこの二人は…と呆れながら台所に向かおうと足を踏み出すと。


「…っおいっ!」


ゴチっ
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