Monsterシリーズ

□君がいいんだ
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もっとみだれて【マキ】

☆☆☆☆☆

「結城さん、そろそろ寝ます?」

 俺は時計を見て時間を確認し、彼を促す。短針は11を指していた。起きていても大丈夫な時間だったが、今日はまだ月曜日。
 一週間が始まったばかりだから早めに寝て、疲れを残さないでおこうと思っていたから。

「うん、寝る」

 さっきからずっとひよこを触っていた結城さんがそれをなべに戻した。俺は先にベッドルームへ入って行く。
 すると後ろから”おやすみっ”と彼の声が聞こえてきた。
 ひよこに言っているのだろう。返事の代わりにピヨピヨ鳴いている。

 ベッドに腰をかけて目覚まし時計をセットしていると、チュッと、俺の首筋にあたたかい感触が降ってきた。
 時計をいつもの位置へと戻してから、そのあたたかい幸せをくれた結城さんを見つめる。
 ふわっと優しく笑うこの人しか、もう見えない。
 抱きしめながらベッドへと倒れ込んで唇を触れ合わせた。

「んっ・・・マキぃ・・・・」

 甘い声で俺を呼ぶ彼。
 舌を激しく絡めながら彼の服の中に腕を差し込み、胸の突起をまさぐった。

「んんっ、、ふぁっっんっ。。」

 ビクンと彼の体がはねた。
 俺は合わせていた唇を離して首筋に舌を這わせていく。

「はあっ、、ゃああっ・・・ンっ。。アンっああっ」

 甘い声が俺の脳も体も痺れさせていく。早く寝て疲れを残さないでおこうなんて考えておきながら、あなたの体に溺れていってしまう。
 あなたの声が、この体が、全てが欲しくて……心も体も、俺のものにしたいんだ。

「結城さん。セックスしませんか?」

 赤い顔で俺をみた彼。

「んっ、、今更なんで聞くの??、、もう、、、やだぁ。。。」
「いやですか? じゃあ、やめましょうか」

 言葉で少し彼を責めた。こんなに艶めいた顔をしているんだ。
 あなたも、したくてたまらないよね?

「やじゃないよっ。もう、マキのバカ。きかないでよっ」

 彼は俺の首に腕をまわして口づけてきた。

「・・んっ・・結城さん、、言って? したいって」

 赤くなった顔を背けて、彼は目をつむった。

「結城さん、セックスしたいですか? 俺はしたいですけど」

「……っしたいよっ」

 可愛い。

 したいと言う言葉さえなかなか言えないんですね、あなたは。
 はじめの頃は、ちゃんと言ってくれてたのに、最近は全然あなたから言われないんですよ?
 誘うのも俺からばかり。
 どうして?
 俺だけがしたいんでしょうか?

 でも、欲しくてたまらないんです。
 だから、あなたがしたくないって言っても、きっと抱いてしまう。
 お願いです。
 したくないなんて言わずに、艶めいた顔で、俺に抱かれてください。
 俺を欲しがって。
 俺だけを。

「ん、ふっ……ぁっ」

 彼の唇を塞いで奥までもう一度舐め回す。
 俺の愛撫で甘く開いてゆく結城さん。

 もっと、とろけてくれる?
 ほら、、ココも、コッチも
 全部気持ちいいでしょ?

 胸の突起を両手で攻めていると彼の指が俺の唇をなぞり始めた。
 俺はその彼の指をそっとくわえて舐めていく。
 彼のモノを舐めるように。

「はっ、、んあっ、、はンっ、ああっ」

 あなたの口からこぼれてくる声は、俺にとっては媚薬そのもの。
 聞けば聞くほど興奮して、理性なんてなくなってしまう。

ーチュバッ、チュル、ヌチュッ

 わざといやらしく音を立てて彼の指を舐め回して行く。

「あんっ、やあっ、、ゆびっっ、、んっ」

 ココも感じちゃうんですよね。
 指と胸への刺激だけで、彼のモノは蜜をしたたらせてはち切れそうになっている。

「指だけでイッちゃいます?」
「あ、そんなのっ、、っむりっ、、はあっ」

 でも、かなり感じてますよ?

「試してみましょうか?」

 そう言って、更に刺激を続ける。

 乳首を指で優しくクリクリ押すと、彼の体もぴくぴくと動いていく。指は唾液でベトベトになって手のひらまで濡れていく。

「ああん、、も、やあっ、、おねがいっ」

 腰をイヤラシくくねらせて、下への刺激を求める結城さん。
 俺は舐めていた彼の手を、彼のモノへと持っていった。

「ほら・・・いっぱい感じさせてあげて? あなたのコレが気持ちよくなりたいって言ってますよ?」

 かあっと顔が赤くなった結城さんは

「や、、マキ、、してよぉ」

 自分でするのは恥ずかしいと、彼は俺にねだってくる。
 そんな結城さんの手に自分の手を重ねて、ゆっくりと固く勃って濡れているソレをこすっていった。

「はっ、、ああんっ、、あっ、、イイっ」

 彼と一緒に彼のをこすりながら、俺は後ろを刺激していく。
 ゆるゆると指をいれて、ソコをほぐしていった。

「あんっ、ぁあっ、、ぅあっ、、ああっんん」

 彼は甘い声で鳴きながら、自らの手を動かしこすり上げる。

 そっと合わせていた俺の手を離しても、もう快感の渦に飲まれて、彼の手の動きは止まらない。

 イヤラシい顔で喘ぐ彼。
 こんな姿、誰にも見せたくない。
 俺だけの、イヤラシい結城さん。

 そして、固かったソコも俺を欲しがってとろけてきた。

「はっ、、もう、、入れますよっ」

 ヒクつくその穴に、己の欲望を俺は突き入れる。

「ぁああっ!、んっ!っはああんっ」

 ジュブッと濡れた音を立てて彼は俺を全部受け入れた。

 熱くて
 キツくて
 あなたの中は俺を快感の虜にする。

ージュブッ、パンッ、グジュッ、ズブッ

 熱く腰を動かすと、淫らな音が耳にまで届く。結城さんは顔を振りながら、喘いでいた。

「ああっ!、、んああ!、、ふっ、、マキっ!、、あうっ」

 彼の手のひらは俺の唾液と彼の溢れた蜜でヌルヌルになっていて、グシュグシュと音を立てている。
 その、濡れた綺麗な指と硬く立ち上がる彼自身のこすれる光景はあまりにも淫らで、俺の腰はゾクゾクと高まる欲望のままに、激しく彼の奥を突き続けた。

「あ!ああ!っや!、、マキ!、、だめぇっ!っもっっ、、イっくっ」

「イって、、はァっ、、、いっぱい、、イって下さいっ、、んっ、、」

ーバジュッ、バジュッ、ブジュッ、ジュボッ

「ああっ!イクっ、イっちゃうっ!あんっマキぃっ、ぁぁあああ!」

 彼の手に握りしめられ濡れそぼったモノから白い液が飛び散った。俺はソレを見ながら更に腰を激しく動かしていく。

 中がキツく締まって、もう、俺も限界だった。

「はあっ、、やあ!っんあああ!あっ、、だめっ、あはっん」

 腰が当たるたびに彼のモノが揺れてチュルチュルと白い液が溢れていく。
 イったのに、俺が動きをやめないから、ずっとイき続けているみたいで。

 彼の手に垂れていく白いソレと揺れて音を立てる体と。
 こんなに、いやらしくて。

「俺もっっ、、もう、、」
「はあん!、マキぃっ!、ああ、、キモチいっ、、ああっ!、はあっっ!」

ージュブッ、ジュボッ、ジュパッ

「あああ!!っっまたっ、、だめっ、ぁっあああああ!!」

 猛るモノを最奥まで突っ込んで俺は中に液を放つ。
 ちぎれそうなほど俺を締め上げながら、結城さんは再び達して意識を失った。


「ハアっ、、、、ん、、」

 ズルッと彼の中から己を抜き出して、俺はベッドに倒れ込んだ。
 彼は情事の余韻でピクッピクッと体をけいれんさせながら、瞳を閉じている。

 見れば見るほど、セクシーで、もう一度喘がせたいと思ってしまう。

 あなたが好きでどうしようもなくて
 何度も抱きしめて、セックスして
 それでも俺の欲望はとめどなく溢れてくる

 あなたを何故好きになったのかなんて、もうわからない。

 でも、好きだから
 ただ、そばにいたくて
 だきしめたくて

 結城さん
 いつも、俺に抱かれてくれて
 みだれてくれて
 ありがとう

 俺は、彼をぎゅっと抱きしめた。既に結城さんは規則正しく寝息を立てている。


 はじめてあなたを抱いた時は、あなたの心は俺にはなくて。そして、それからもしばらくはあなたの気持ちがわからずに俺は苦しんでいたんだ。
 あの切ない衝動が今でも鮮明に思い出される。


 もう、1年経ったと言うのに、あの頃よりももっと、あなたが好きで、好きすぎて、ほんとうにどうしていいのか分からない。

 課長も、希山さんを想って、こんな気持ちでいるのだろうか?
 体だけと分かっていても、希山さんを想い続けているのだろうか?

 もう、12時も過ぎていたのだが、興奮した俺はなかなか寝付けず、彼の体を綺麗に拭いた後、仕方なくもう一度シャワーを浴びてから眠りについた。

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