Monsterシリーズ

□Monster
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初めての感覚に(R)

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 薄暗がりのベッドの上で、マキと俺の体が絡まりあう。

 俺の体にお風呂上がりの熱いマキの体温がうつってきた。

 さっき俺が吸い付いた首筋が目の前にある。

 早く、ここに口づけたい。

 マキ

 俺の体で

 快感に埋もれて


「あっ・・・んっ、、ふぁあっ・・」

 マキの唇と舌が俺の首筋を舐め回してる。

 俺もやりたい

 マキ、君の首筋から、甘くていい香りがするよ

「んあっっ」

 マキがおれの耳たぶをそっと甘噛みした。

 何度もそれを繰り返す。

 そして舌が耳の中に入ってきた。


 ・・・・・・何これ??


「ん、んっはっ、、ぁあっ!ああ!っ」

 こんなのっ
 された事無いっ

 耳の中に熱い吐息が吹きかけられる。

 今度は逆に吸われて耳が涼しくなる。


 ーチュル、ズチュッ、チュッッ


 舌が唾液を連れて耳の外から中へと丹念に舐めていく。


「あっ、、はあっん、、あ、、やっっああっ、、ふああっ」

 水音が直接頭の中に響いて

 まるで耳からマキが入って脳をかきまわしてるみたい。

 ージュッジュルッビチャッ

 舌の動きがどんどん激しくなってきて

 なのに与えられる感触は

 あまりにも
 優しくて
 熱くて

 包み込むように
 おかされる。

「んああっ、、ひあっ!ああん!、、はっあんっああっ」


 ブワァって中にまた吐息が吹き込まれた。

 奥まであったかくマキの吐息になであげられて

 そこから体中が痺れてくる。


「はあっ!っあぅっゃっ、やめっっああっ」


 いやだ!

 こわい!

 おかしくなる!


「やめっ、ぅあっ!っ、、やめてぇっ!っやっやっやああぁぁぁっ」

 怖くて叫んだら涙が出てきた。

 耳から離れたマキが俺の涙を舐めとって聞いてくる。

「結城さん。。男の人とは初めてなんですか?」

「ちがっ・・・はぁっ・・ちがうけどっっこわっ、、いっ」

 興奮と快感と恐怖で俺は呼吸が荒くなってた。

「耳だけでっ、、ひっくっ、、、こんなっ気持っ、いのっ、、はっじめっ、っ」

 ぽろぽろとまた涙が出てきた。


 マキはそれをまたペロペロなめて
 俺に優しくキスをする。

「ごめんなさい。怖がらせて」

 俺の頭をなでて、キスをして俺が落ち着くまで、マキは優しく待ってくれた。



「、ん・・・・・・っ」

 興奮が治まってきた俺の頭をなで続けながらマキが言ってきた。

「結城さん、、一つだけ、聞いてもいいですか?」

「うん・・・・・・」

「結城さんは、恋人とセックスした事ありますか?」

 こ、い、びと??

 すきなひと??

 俺・・・・・・セックスはご飯の時しかしてない

 気に入った相手を見つけて
 その人とホテルに行って
 そして、血をすする。

「・・・・・・」

 沈黙した俺にマキが話しかける。

「じゃあ、質問を変えます」

「気持ち良くて、幸せなセックスをした事がありますか?」

 女の人の時はけっこう気持ちいいけど
 男の人の時は痛くて実は嫌だった。

 俺の体は相手を気持ち良くさせるためのモノ。
 相手を快感に溺れさせるけど俺が溺れる事は無い。

 セックスは食事のための道具だから。

「・・・・・」

 俺は、また黙ってしまった。

 そんな俺をぎゅっと抱きしめて

「結城さん、俺があなたを最高に気持ち良くさせてあげます」

「怖がらないで。いっぱい気持ち良くなって」

「んっっ」

 キスをされた。

 何度も何度も唇をついばむキス。

 彼の舌が俺の唇をそっと舐めていく。

 そっと優しく噛んでいく。

 ーチュッチュッチュッ

 あ、気持ちいい・・・・・・

 力が抜けて俺の口が開いた瞬間

 中まで舌が入ってきた。

 熱いっ

「ふぁ、、、んっ、、」

 マキの舌が俺の口を這い回る。

 隅々まで舐めとられて

 俺はもう訳が分からなくなってきた。


 気持ち良くて
 口の中が痺れてきたみたいな感じがする。

「、、、んっん、、はぁっ」

 チュルっと音を立てて彼が離れた。

 唇が移動して俺のあごの裏をチロチロと舐めてる。

 あごから、のど仏。鎖骨まで

 舐めて、甘く噛んで、そしてまた舐めて。

「は、、んあっ、、ああっ、、あんっふぁああっ」


 気持ちいい

 マキ

 気持ちいいよ




「ああっ、、はんつっ、ああぁっ、、マキぃっ」

 マキの手が

 肌が

 唇が

 マキがふれてくるとこ全部が
 気持ちよくて

 俺は喘ぎ続けた。


 マキが俺の中に入ってきた時も

 痛いと言うより

 大きくて
 熱くて
 苦しくて

 なのに
 すごく気持ちよくて

 マキが動く度に
 俺は声が出ちゃうんだ。

「ああっ・・・・・・マキっ、マキっ、はぁっ、ああぁっ」

 マキの名前を呼び続ける。

 マキの体中から甘い匂いがする。

 すごくおいしそう

 だけど

 マキがくれる快感が

 あまりに気持ちよくて

 俺は

 マキの首筋に吸い付けない。

 かわりにマキが俺の首に吸い付いてくる。


 体がおかしいんだ。

 マキにちょっとさわられるだけで

 気持ちよすぎて声が出る。

 マキがまた耳にふれてきた。

「あんっ、やぁっ、ふあぁっっはあぁ」

「はァっ・・・・・・はっ」

 マキが息を荒くして俺の耳をなめてる。

「っ結城さっ、好きっ」

 荒い息でマキが囁いてきた。

「はんっんっ、、はああっ、、ああんっ」

 その囁き声さえも気持ちいい。

 マキ・・・・・・

 セックスってこんなに

 気持ちいいもんだったの?



 ーズチュッチュボッヌボッ

 マキが俺の中をいっぱいに広げて動いてる。

 やめないで

 とまらないで

 気持ち良くてもうマキの動きしか感じられない。

 もっとして

 もっと

 もっと

「ああっ、、いいっ、、もっとっ、、あんっ、、っはああっ」


 マキの動きが激しくなった。

「ああっ、あっ!ああっ!っはあん!っ」

「ゆぅ、きさんっっ、、俺、、もう、、っ」

 ぐっとマキのが大きくなって

 俺の中をさらに熱く圧迫する。

「ああ!っっマキっマキ!っだめっもうっ!あっおかっくなるっ」

 パンっパンって肌があたる音を聞きながら

 マキのがまた大きくなって

 俺はもうおかしくなっちゃって叫んでた。

「あっダメっ!、、あ!っあ!やあああああ!!!」

 その瞬間

 お腹の中でマキのが広がった。

 熱くてとろけそうなくらいの

 マキの唾液みたいな・・・・・・

 それを感じたら

 目の前がくらくなって

 俺は意識を失った。






 目が覚めたら

 マキの腕の中だった。


 俺をふわっと包み込んでる腕。

 あったかい。

 マキ、寝てる。

 寝顔、なんか可愛いな。

 起きてる時はカッコイイのに。

 俺はマキの首筋に顔を近付けた。

 ほんのりと甘い香りがする。

 夜はこの匂い、すごく香ってたのに・・・・・・

 セックス中は香りが強くなるのかなぁ?


 ・・・・・・セックスがあんなに気持ちよかったの

 初めてだった。

 俺は血を吸う事さえ出来ずに

 ただ喘いでたんだ。

 でも

 最後の・・・・・・


 マキがイッた瞬間・・・・・・

 実は今まで一度もそういう経験なかったんだけど

 だって

 相手の人は貧血で意識失うから。

 イく直前に俺は

 その血を貰ってたんだもん。




 そう・・・・・・マキのが中で溢れた時

 まるで血を吸った時みたいに満たされた感じがしたんだ。

 中が熱くなって

 欲しかったものが与えられて

 体が喜んでる感じ。

 なんでかなぁ・・・・・・?


 じっとマキの寝顔見てたら、可愛くて

 なんかキスしたくなってきた。

 チュッ

 軽くキスしてみたら

 柔らかくて、気持ち良くて

 もっとしたくなって

 チュッチュッチュッって

 俺は何度もついばんでた。
 



 ペロッ




「っわっっ」

「おはようございます結城さん」

 いつの間に起きてたのかマキに唇を舐められた。

 にっこり笑ったマキが

「朝からたくさんのキス、ありがとうございます」

 そっと俺の唇にキスを返してくる。

 かぁっと顔が赤くなってしまった。

 したくてやったことだけど

 何か恥ずかしいっ

「お、おはよっ」

 一言だけ言って俺はマキの胸に顔を埋めた。

 恥ずかしくて見れなかった。

 俺・・・・・・何やってんだろ?

 なんか・・・・・・

 マキ見てるとドキドキする・・・・・・

 カッコイイし可愛いし




 そっとマキが俺の頭をなでてきた。

「結城さん、昨日は、気持ち良かったですか?」

 ・・・・・・良かったよ、夢かと思うくらいに。

 でも恥ずかしくて

 返事なんて出来なくて
 
 俺はじっとしてた。

「俺は、凄い気持ちよくて、幸せでしたよ」

 そう言ってマキがぎゅって抱きしめてくる。

 マキも・・・・・・気持ちよかったの?

「ありがとう、結城さん」

 もっとぎゅうってしてきた。

 俺・・・・・・何もしてないよ?

 マキがくれる快感に溺れてただけだよ?

 なんで?

「マキ、なんで?ありがとうなの?」

「え?」

「マキの言ってる事わかんない」

「あなたのおかげで幸せになったからですよ」

「・・・・・・やっぱ、わかんない・・・・・・」

「いいですよ。結城さん、好きだから。あなたが」

 そう言ってまたぎゅってした後、

「朝ご飯、食べましょうか」

 って体を起こした。

 するっと立ち上がるボクサーパンツ一枚のマキの肌が凄い綺麗で、

 何だかまたドキドキしてきた。

 なんだろう

 マキの何が、
 
 俺をこんなにドキドキさせるんだろう
 

 いい匂いのせいかな?



 ねぇマキ?

 君の甘い血を吸うまで

 しばらくそばにいさせてよ

 このあまい香り
 
 ほんとにおいしそうなんだ


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