Monsterシリーズ

□Monster
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 あとがき


☆☆☆☆☆

無事に、終わることが出来ました。


モンスターにとらわれたのは、結城さんだったんです。

怖いですね。恋のモンスターは。

と言うわけで、

この話、完結しましたが
実は続編があるんです。

このまま、短い番外編をアップした後、続編を新しく公開しようと思います。

まあ。ラブラブな二人のその後。的なものです。

興味がありましたら、どうぞお読み下さいませ。

最後までMonsterを読んで下さったみなさま

本当にありがとうございました。



以下は、おまけ。





渦(スパイラル)

☆☆☆☆☆

 カラ、、カラリ

 ウイスキーの中に浮いている満月みたいに丸い氷がゆれて、グラスにこすれる音が小さく響く。
 片思いが永遠の片思いで終わってしまった彼の隣には誰もいない。

 寂しい気持ちを酒でごまかそうと、バーのカウンターで彼はひとり、酒を飲んでいた。

男「ひとりで飲んでるの?」
彼「ああ、そうだけど」
男「俺も一人なんだ。寂しい者同士となりいいかな?」
彼「ご自由に」
男「孤独を持て余してるって顔してるね」
彼「恋焦がれた相手に振られたからね」

男「そっか、俺は1年も恋してないからな」
彼「さみしいね、それも」
男「ほんとだよ。最近は見たくもない後輩のラブシーンをなぜか見てしまったりしてね、凹むね。ほんとに」
彼「あんた、結構イケメンなのにね、彼女すぐできそうじゃん」

男「君も、サングラス掛けててもいい男だって分かるくらいイケメンでしょ?なのに振られるんだ」
彼「ああ、長い間恋焦がれていた相手を、他の男に取られてね」
男「相手の人、気付いてくれなかったの?」
彼「鈍感な人だったからね」

男「鈍感か、、、、なら襲ってしまえば良かったのに」
彼「あはは、それが出来たらね。壊れないように守りたいと思ってたから…そしたら、いつの間にか出来てた恋の渦に弾き飛ばされたよ」
男「こんなにイイ男の君をはじき飛ばすくらいの熱い恋だったんだね」
彼「俺も次は弾き飛ばされるんじゃなく渦に引き込まないとな」
男「恋焦がれる渦は一度はまると抜け出せないよ?」

彼「だから、誰か引き込むんだよ。ひとりじゃ寂しいでしょ?」
男「君なら喜んで引き込まれる人いっぱいいるよ」
彼「なに?じゃ、あんたも引き込まれてみる?」
男「ははっ、俺?おれみたいな味気ない男引き込んでもどうしようもないよ」
彼「ふふっ、じゃ、味気ないその瞳に俺を焼き付けてあげようか?」

男「・・・・・ほんとだ。これは、焼き付くね。ずっとサングラス外しててよ」
彼「へぇ、珍しい男だな。いいよ、今日は外しておいてあげる」

男「ありがと。今夜は君を焼き付けて帰る事にするから」
彼「俺を焼き付けても恋は始まんないよ?」
男「そりゃそうだ、恋は待っててもダメだからね。手を伸ばして自分で動かなきゃ・・・こんな風に」

彼「っんっ、、、ふっ、、ぁ、、」


男「素直になれない君もステキだよ。俺と秘密のスパイラルに巻き込まれてみる?」
彼「あんたが俺のに巻き込まれたんでしょ?」

男「そうかもね。今夜は君の声を聞きながら眠りたいな」
彼「俺、男に抱かれた事は無いよ?」

男「俺も抱いた事無いよ?男の事なんて興味ないけど、君の瞳に恋に落ちたことにするよ。今日は」
彼「あんたと俺の偽物の恋の渦が絡まっちゃうわけ?」

男「大丈夫だよ、合わされば本物に負けないくらい熱くなれるから」
彼「じゃ、スパイラルが二つ重なって二重螺旋になるね」

男「二重螺旋か、遺伝子構造と一緒だね。ふふっ、君と新しい遺伝子作ろうかな」
彼「いいよ。あんたの遺伝子もらってあげるよ。熱いコトしにいこうか?」

男「積極的だね」
彼「ああ、一期一会だよ。何もかも」

男「一晩だけじゃなく、君の心の鍵、俺にあずけてもらえるくらい、燃える夜にしてあげる」


男は彼の肩に手を置いて店を連れ出した。
都会の排気ガスでざらついた空気を浄化するかのように今夜は満月から光が溢れている。


恋は始まりも終わりも
全てが異常事態


それは
誰にも止められない
秘密のスパイラル

☆☆☆☆☆

吐きそうなほどに臭い台詞尽くめにしてみました。

この後二人は
新しく公開予定の続編ですこし、二人も進展するかもです。

ありがとうございました。


おしまい☆




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