Monsterシリーズ

□楽園
5ページ/8ページ


抱擁【結城】R

☆☆☆☆☆


 食後、マキは俺を外に連れ出した。自分の生まれ育った街を案内してくれたんだ。小さな公園や、小学校。そして、川、道、、
 すべてが、マキの思い出の中にある風景。そして、今、俺の中にも、マキの大切な時間の流れた場所として記憶に刻まれる。
 マキを育ててくれた街。俺にも大切な場所だよ。ここで過ごした幼いマキ。それが、今の彼をつくっているのだから。
 俺はマキと一緒に散歩をしながら、彼の小さな頃に思いを馳せていた。


 そして午後3時も近くなり、マキの実家に戻るとちょうど玄関でマキのお母さんに会った。
「あ、帰ってきた? 私これから買い物行ってくるから、1時間くらいかかるけど、おやつ適当に食べて待っててよ。晩ご飯用意するし」
 そして彼女は車に乗って出かけていった。

「結城さん、俺の部屋、見に来ます?」

 俺の腕をそっと取ったマキが、笑顔で聞いてくる。
「うん、見たいなっ」
「2階なんです。もう、俺の部屋じゃなく物置になってますけどね」
 パタパタと階段を上り、その部屋を開けると、少し埃っぽい香りがした。
「これ、俺の勉強机、コッチは本棚、、あ、、まだ、高校生の時の教科書がある。。捨ててもいいのに」

 懐かしそうにマキはそれを取り出して、マーカーの引かれたページをペラペラとめくっていく。
「マキは、大学受験したんだよね?」
「ええ、そうですよ。ほら、これとか、意味無く線引きまくってるでしょ? こんなに引いちゃ、どこが重要か分かんないですよね。おかげでもう一度自分でノートに重要項目をまとめなおした記憶があります。勉強ってやり方が重要なんですよ。線引くんじゃなく、きちんとまとめて整理して、脳に焼き付けていく。それに気付くまで時間かかっちゃいましたけどね」
「ふふっ、俺は高卒だし難しいこと分かんないやっ」
「高卒か大卒か、よりも、重要なことは仕事をきっちりこなすことですよ。会社入ってより分かりました。仕事できる人とその学歴はイコールではないと」

 マキは、そう言ってふっと何か考え事を始めた。

「……マキ?」
「ああ、ごめんなさい。今の仕事、もっと頑張らないといけないな、って」
 がんばりすぎるほどに仕事頑張ってるマキがこれ以上頑張ってどうするのか、なんて思ってしまう。

「マキは、十分頑張ってるよ」
「ありがとうございます」

 マキは勉強机の椅子に座り、俺を見つめた。そして、ぐいっと俺を引っ張る。と思ったら、キスされた。

「・・・・んっ」
「結城さん、愛してます」
「俺も。愛してる、マキ」

 俺たちは深く唇を重ねる。マキが椅子に座っているから、俺が迫っているみたい。マキの首に腕を絡めて、俺は腰を曲げて舌を絡めた。
 いつもと逆で、俺の唾液がマキの口の中に流れこんでる。マキはそれをおいしそうに飲みほしてく。

そして、キスはとどまることなく深くなる。

「ん、、、、はっ、、」
「、、、っ、、、ん。。」

 キスの合間にマキの腕が俺の服をはだけさせていく。俺も彼の体を手のひらでなで回す。


 ……ああ
 マキ……
 こんなところで
 マキの実家で
 
 でも
 ほしいよ
 マキがほしい


「ああっ、ぅあっ!」

 乳首を摘まれて、俺は声を上げた。その間にもマキは俺の服をどんどん脱がせていく。あっという間に俺は裸になっていた。

「あ、、、マキぃっ、、もう、、」
「綺麗です。結城さん。。」

 ぎゅっと腰をつかまれて、椅子に座ったままのマキに俺は絡めとられる。唇と舌で乳首を舐め回されながら、手でモノと後ろの穴を責められた。

「はあっ、あっ、ああっ!ッんあっ!」

ーグチュズチュッ

 いやらしい音が部屋に響いてく。俺は快感に翻弄されながらも、なんとかマキの服を脱がそうと四苦八苦していた。

「ああっ、、んっ、やあっ、、」

 でも、キモチ良くて、うまくできない。。

 そう思ったら、
「ぁあんっ!」
クチュッと音を立てて、マキの指が中からいなくなった。

「結城さん、俺の服脱がしてくれますか?」

 色っぽいマキの顔が、俺を誘ってくる。

 なんでこんなに、色っぽいの?
 もう、俺、おかしくなっちゃうよ
 声までも、色っぽいんだ
 まるで呪文みたい
 逆らえないんだ

 俺は言われるままに彼の服を脱がしていく。
 俺の心と体を絡めとるマキの声。その声が囁いてくる。

「舐めてくれませんか・・・?」

 マキのズボンに手をかけ、そっと降ろして、あらわれたその大きな欲望の固まりに、俺はむしゃぶりついた。

「っあっ、、、ふっ」

 イスに腰掛けたマキの口から、甘い声が上がる。

 もっと、聞かせて?
 俺を感じて気持ち良くなって?

 ねえ、マキ、
 ほら、こんなに、大きい
 こんなになって、
 俺を欲しがってるの?

 うれしいよ、マキ
 俺に、溺れ続けて

「ん、、、ふ、、んっ、、、」

 ジュボジュボと何度もマキのを激しくしごいていると

「あ、、、、っ、、、んっ、、もう、、」

 マキが俺の顔をつかんで、持ち上げた。

ージュルっ

「んぁっ、、結城さん、、座ってください」

 俺の腰を持って自分の上に引き寄せていくマキ。俺は、されるがままに、マキの上に座る。
マキが椅子になったみたいに。

「あ、、、ああんっっ」

 俺のお尻の割れ目にぴたっと、熱いマキのがはさまった。

「ダメですよ、、ちゃんと座って」

 ぐっと俺の腰を持ち上げて、座り直させられた。

ーグジュジュププ

「はっ、、あああっ、、あっ!、んっ、、おっきい、、、っ」

 マキのが俺の奥深くに侵入してきて、ぎゅっと後ろから抱きしめられて、太ももから、お尻、体の中、そして背中までマキの体と密着する。

「っん・・結城さ、気持ち、いい・・・あ・・っ」

 マキの甘い声が、すぐ耳元で聞こえた。
 それだけで、イッてしまいそうなくらいの快感とよろこびが俺を包み込むんだ。


ーカタ、コロコロ。。

 マキが、椅子を足で転がして部屋を移動してる。

 何?
 
「マキ・・・?」

ーキィっ

 マキは本棚の横にあるクローゼットの扉を開けた。

「あ、、、、ゃ、、やぁ、、、っ」

 そこには、全身がうつせる姿鏡があった。そして、今の俺たちの体が、うつってた。

「ほら。結城さん、見て?」

 俺は、恥ずかしくて目をそらした。

「結城さん、見てください。こうすれば、ほら、このままでも俺の顔見えますよ? 俺も、結城さんを見つめられる・・・あなたと、見つめあいたいから」


 やっぱり呪文だよ、マキの声。
 逆らえない
 俺も、みつめたいよ

 俺は、もう一度鏡を見る。裸のマキの上に裸の俺が座って、俺、マキに抱きしめられてるんだ。

「ああ、、、マキぃ、、、はぁ、、あんっ!、、やあ、っ、、ああ」

 マキが、俺の足を大きく開かせた。マキと繋がってるところが丸見えになる。そっと、そこに触って、マキが甘い声で囁いてきた。

「ああ、、ほら、こんなに俺を包み込んでる。。ヒクヒク動いて。。。いやらしいです」

 そんなこと、言われると、余計に締め付けてしまう。ぎゅっとしまった繋がる入り口をマキの指がゆっくりなで回した。

「ん、、、ああっ、、マキ。。の、、かたい」

 大きくて、固くて、熱い、マキのが、俺の中でより大きく存在を増した。

「結城さんのココはこんなに大きくなって、、、、濡れて、、、もう、イきたいって、言ってる」

 穴を撫でてていた手をゆっくりと移動させて、もう欲が溢れてグチュグチュになってる俺のをさすり上げる。

「ひゃっ、、ああっ、、ふあっっ」

 俺の右手をつかんだマキが、そこに持ってきた。

「結城さんも、触ってあげて?」

 言われるままに、俺は自分のモノを握りしめてゆっくりとしごいていく。

「ああ、、、気持ちいい、、、っ、、あんっ」
「こっちは両方とも、起って、、、、触って、舐めて、摘んで欲しいって、言ってますよ?」

 キュッと二つの胸の突起を摘まれて、

「あああっっ!、、あんっやあっ」

 俺はまたマキのをきつく締め上げながら、己のモノをこすり上げてく。そしたらマキが、空いてる俺の左手を、胸に持っていった。

「ここも、触ってあげて、つまんで?」

 右側はマキが摘んだまま、また呪文をささやかれて、俺はやっぱり逆らえない。

「は、、、、あぁっ、、やあ、、、やあ、、、」

 乳首をつかんで、俺はまたマキを中で熱く感じていた。



 チュっと首筋にあたたかくて濡れた感触がやってきた。そしてベロベロそれが動いていく。

「結城さん、、見て?」

 言葉に誘われて、マキと鏡越しに視線をつなげる。

 首から耳まで舐め回しながら
 俺を見つめるマキ。
 上目遣いで、ものすごくいやらしい
 そんな目で、見られたら全身が、さらに熱くなって

 マキぃ
 動いてないのに、俺、イっちゃう・・・
 ああ、熱くて、大っきいよ
 もう、からだ、全部が気持ちいいんだ

 イっちゃうよぉ

「ああんっ、、、ダメっ、、、も、、だめぇ、、、、ッ、、ぁあっ!」

 きつく握った自分のモノから白い液が飛び出して、二人をうつす鏡をよごした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ