Monsterシリーズ

□楽園
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あとがき

☆☆☆☆☆

今回のテーマは、親の愛でした。
以前親から、『元気いたら、それだけでいいんだよ』
と言われたときに、すごく嬉しかったので。。。

あと、おばあちゃんの、、気持ち的なものです。
数年前に、親戚のおばさんが55の若さでガンで亡くなりました。その母親である90歳のおばあちゃんが、お葬式の準備の時、
「なんとか、ならんかったんかね…」
「もう少し手術が早かったら…」と言っていました

おばあちゃんの子供たち(おばあちゃんは6人も産んでいます。亡くなったおばさんは末っ子でした)
のおじさん、おばさんは「寿命だからね、仕方ないよ」と慰めていましたが

それでも……と、おばあちゃんの気持ちは晴れませんでした。
90にもなると、子供も70を越える人もいて、もうどちらも老人の域です
それでも、親は自分の子供の死に様を見たいなんて
きっと、誰も思わないんですね
自分は見送られる側でいたいんです

そんなおばあちゃんを見てると、苦しくて、辛くて…
涙を我慢するのに必死になった事を覚えています(T^T)
そんな、気持ち達をちょっと書かせていただきました。

まあ、意味のある内容かというと、、、結果、エロざんまいですが。

すみません。。。これを書いた当時はエロを書きたくてしょうがなかったんです。
妄想を書き始めたばかりの時で、どうやったら、エロく書けるのか?
なんて思って、、、ガツガツ書きまくってた。。。

さて、次はおまけです。
今回のおまけは、
楽園の最後の章の結城さんバージョンです。
本編はマキでしたが結城さんの気持ちも書きたくって。
おまけとなりました。

読んでくださったみなさま、ありがとうございました!!

 
☆☆☆☆☆

おまけ

結城さんにとっての
【楽園】

☆☆☆☆☆

 
ー2週間後


 暑い日差しと、うるさい蝉の声、夏のお彼岸を迎えた墓地には、さらに、墓参りに訪れた多くの家族の声が溢れて賑やかに霊園を包みこんでいる。
 俺の両親のお墓の前でしゃがみ込みんだ俺たちは、目をつむって手を合わせた。

 しばらくして合掌から顔を上げたマキが「ありがとう、結城さん」と声を出した。
「俺の方こそ、来てくれて、ありがとう」
 後ろにいる彼に振り返って俺は答えたら、マキはしゃがんだままの格好で、俺をそっと抱きしめる。

「マキ、俺、ちゃんと報告したよ。これからはマキと一緒に幸せに生きてくって」
「俺は、結城さんと一緒に生きさせてくださいってお願いしました」
「お願いしたの?ふふっ、神様じゃないんだから」
「オッケーもらいましたから、もう、遠慮しませんよ」
「え? 今まで、両親に遠慮してたの?」
「・・・してないですね」
「あははっ、んじゃ、嘘つきじゃんっ」
「俺の母からも、結城さんのご両親からも了解をもらえたから、気持ち的に、すごい楽になりました。だから、遠慮しないです」

 ぐっと俺を抱きしめたまま、キスをしてきた。

 ・・・・・遠慮しないって、両親にじゃなくて、世間の目にってこと??
 マキ、、、、それはちょっとヤバいよ??

「ん、、、もう、、ダメだよ、、みんなに見られちゃうよ」

 唇は離れたけど、抱きしめる腕は、そのままのマキを少しにらんで俺は呟いた。

「いいんです、、あなたを、ずっと愛してるから」

 人目を気にせず、俺を愛で包んでくれるマキ・・・
 彼の瞳が、俺の心の奥まで優しく見つめてくる。


「結城絵都を、愛し続けます」

 真剣な顔で、小さく、だけど、力強く耳に届いた言葉。
 それが、俺を彼の唇へといざなっていく。

「牧田和義を、愛し続ける事を、誓います」

 両親の墓標の前で、小さな、愛の交換を俺たちはした。


 触れ合うこの唇が
 この人の存在だけが
 何よりも俺を安心させるんだ

 ねえ、
 パパ、ママ・・・・?

 俺今、幸せに生きているよ
 親孝行・・・できているかな?

 二人は、天国で笑顔で、いてくれているかな?

 俺はマキに、出会っていっぱい、幸せをもらったんだ
 いっぱい、生きる希望ももらったんだ

 そして、愛することの辛さと苦しいまでの情熱と
 幸せすぎて怖いくらいの喜びも・・・


 ・・・マキを愛してる

 そして
 ずっと・・・愛し続けていくから

 パパとママが命尽きるまで
 お互いを愛し続けていたように・・・


 マキの傍が俺の最高の楽園なんだ

 マキと出会ったあの街で
 二人で幸せに生きていくから

 だから
 笑顔で
 見守っていてください


☆☆☆☆☆

(完)


読んでくださった皆様、
本当にありがとうございました。



以上でMonster本編は、終わりです。後は、番外編がひとつだけあります。
ヤってるだけの二人でヒドいもんですけど。。。
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