NARUTO
□おべんきょしましょ
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めっきり寒くなった教室の窓から校庭を見る。枯れ葉が舞ったりしていて明らかに風があることを示す。
(もう、冬だってばねぇ………)
ブツッと放送のスイッチが入る音がスピーカーから聞こえる。他の生徒達もそれに合わせてビクッと反応し、時計を見る。
(5…4…3…2…1……!!!)
キーンコーンカーンコーン…
「はい、そこまで!!」
『終わった〜〜〜〜〜〜!!!!!』
地獄のようなテスト週間から解放する祝福のベルが学校中に響き渡った。と、同時に俺の補習地獄のゴングが鳴った。
「ナルト〜〜お前さぁ、全部赤点てどうなのよ?」
「俺だってなりたくてなったわけじゃ無いってばよ!!」
テストが終わった一週間後、答案用紙も全部返ってきた所で担任のカカシ先生から職員室にご招待された。
「あのね…お前このままじゃ、本気でヤバイからね?」
知ってるよ。しょうがないじゃん。
「だって…」
「だってじゃないよ。ナルト、しょうがないから俺が選んだ奴らに授業してもらうから。」
「…は?」
カカシ先生は至って真面目な顔で俺に言った。ちょ、待って。先生授業してくれないの??
「3年の補習が入ってるからナルトに付き合ってられないのよ。ごめんね?」
カカシ先生の馬鹿!薄情者!!自分の生徒が赤点という危機にさらされているのに!
「あはははは、ナルトそんな嫌そうな顔しないの。大丈夫、上位の頼んだ奴らはお前と仲が良い奴らだし。」
「え?」
「サクラ、サスケ、ネジ、…ああ、ヤマトに一応頼んでみたら快くOKしてくれたよ。」
後ろにうなだれているヤマト先生が見える…。俺のせいでごめんってば先生。
「補習は明日の朝から!7時に来いよ。」
「…は〜い。」
職員室から帰ってくると、教室の机にヤマト先生みたくうなだれた。
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