NARUTO
□日常の事
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久しぶりに任務も休みで、家でごろごろするかなぁと思っていたある日の事。
布団にうずくまって心地よい眠気に浸っていると、突然部屋の扉が勢いよく開いた。
どうせダラダラした俺を起こしに来た母ちゃんだろう。そう思って布団を頭まで被ると、いきなり腹に衝撃が走った。
「ぐはっ!!??」
布団を捲って見上げると、そこにはニコニコと笑っているナルトが居た。
「おはようってばシカマル!!」
「は…はよ。」
「どうしたんだってば?」
「お、お前なぁ。起きぬけに腹乗んなよ」
笑いながらごめんと言うナルトに呆れつつ、手を引き布団に入れる。
自分より少し小さな体を抱きしめ、また眠りにつこうとする。
「ちょ、シカマルっ…おま、起きろ!!」
「ナ…ナルト、耳元で叫ぶな!」
「も〜〜!どっか行こうぜ、俺も休みになったんだってばよ!!」
俺の腕の中でバタバタと暴れだすナルトを宥めようと頭を撫でる。ふわふわとした髪が気持ちが良い。
「分かった。分かったから寝かせろ。」
「え…ちょ、シカマル!!」
ナルトの腰を両腕で掴むと、そのまま自分の方へ引き寄せ抱きしめる。
首筋に顔を埋めると、ぴくんっと体がかわいらしく反応する。
「シカ…っ。」
「ん?」
「……何でもない。もう、勝手にしろってば。」
ナルトは体の力をふっと抜き、手を背中に回してきた。そんな反応に気持ちを良くし、調子に乗って首筋に舌を這わすとナルトのストレートパンチが俺の左頬に決まった。
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