小話
□帰り道
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会社帰り、帰路についていたら、目の前を歩くキンキラを見つけた。
「おい」
「お!クソマリモ!なんだ今日早ェじゃねェか!」
「てめェこそ、もう上がりか?」
「おう!今日は早番だったんだ。今日の夕飯は豪華にしてやる!」
「へぇ、それでその荷物か」
「ん、良い食材仕入れたぜ?」
「そうか、楽しみだな」
「だろ!!」
「おう」
「…」
「…」
「…なあ、ゾロ?
おれ、せっかく荷物全部片手で持ってるんだけどなァ…?」
そう言ってさりげなくひらひら振られる左手。
「…///」
「あっは!あったけェな、てめェの手!」
「…ちっ。寂しいならそう言や良いんだ」
「何言ってんだバーカ!てめェが寂しそうにしてたんだろーが!」
「…してねェ」
「ほー?じゃ、放せよ?そろそろこれ片手で持ってんの辛いんだよなー」
「…貸せ、持つ」
「やっぱ、手ェ繋いでたいんじゃねェか!ははは!」
「別に、繋ぎたくねェとは言って無ェ」
「!!!なんだてめェ!可愛いさアピールか!!筋肉ダルマがそんなことしたってなァ!…………可愛いじゃねェかちくしょう!マリモのくせに!」
「…てめェのが可愛い」
「ブッ!!!!!…たっ………!はっ……………!!」
「ツボんな」
「だっ、て、おま!、ブハッ!」
「…」
「んな、眉間に、皺よ、せんな!ブククッ」
「…ι」
「だははははは!も、無理、てめ、可愛い過ぎ!」
「…末期だな」
「全くだ!!藻のくせに!」
「おれのせいか」
「当たり前だろが!」
「…まぁ、悪くない」
「うあ、なんだその顔!可愛いく無ェ!ちょ、おれ今、身の危険を感じた…!」
「とっとと帰るぞ」
「いや、待て!このまま帰るのは、おれのなんかやべーセンサーが猛烈に反応していやがる!!」
「そうか、安心しろ。食い残しはしねェ」
「え、何を!?」
「フルコースで用意しとけ?」
「え、何を!!?あ、今日の夕飯のことだよな!?ちょ、待て!何心なしか歩み速めてんだよ!悪かったって!なあ!おれ、明日も仕事なんだよ!おい!聞けって!ゾロ!ちょ、ゾロ様!大剣豪様!」
この日の夕飯は…豪華だった。
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オチなーし!←
いや、ね、ゾサがね、突然脳内で会話始めちゃったんだもの
会話が途切れない途切れない!
gdgdサイコー(´・ω・`)キリッ