山崎×土方

□すきなんです
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あ、山崎。丁度いい。ちょっとこっち来い。
見て欲しいモンが―――…ってかお前なんでそんな笑顔なの。ちょっとキモいな。

まぁとにかく、これ見てくれ。うん。この間お前らがこの部屋に押しかけて来たときの写真。
で、現像してみたんだよ。いや、折角の集合写真だし…一応、な。ほら、近藤さんもくれくれ煩ェし。…べ、別に俺が欲しかった訳じゃねェっての!
…つーかンな事どうでもいいんだよ。ここ見ろ。奥の方。
そうソレ。押し入れの中。女の顔っぽいのあんだろ?
気味悪いからさ、一応近くの寺まで持って行ったんだよ。で、住職に見てもらった。憑かれてたりしたら流石に怖―――気分よくねェからな。
そしたら住職、なんて言ったと思う?

いや、考えろよ。なんで即答で「分かりません」だよ。
…自殺した女の霊?そうだと思うよなぁ。俺もそうだと思ってた。
でも住職が言うにはさ、これは幽霊とかじゃねェんだと。
霊気とか怨念とか、そういうのが欠片も感じられねぇんだって。なんか拍子抜けだよな。

…わ、ちょ、山崎!大丈夫か!?急に腰抜かすとか働き過ぎじゃ―――は?手?
意味分かんねェよ。…後ろ?後ろって押し入れしか、



 

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