長編

□あ
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あいしていたよ、誰よりも
Prologue (だって誰より大切だった)







繰り返される絶望。希望の片鱗すら奪われてしまった僕に、一体何を望めというの。


足掻いた軌跡は、もう遠い記憶の彼方。
諦める事に慣れたこの世界は、もう俺にとって必要の無いものだった。

希望を持つ度絶望するのなら、希望を持つ事をやめてしまえばいい。
そう気づいたのは、いつの事だったろう。


『お前なら、なんだってできるよ』


かつて信じたこの言葉は、君の言葉だったというのに。



―――嗚呼、ひとつだけ願えるなら。



輝いていたあの日に、戻りたい。

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