銀時×土方

□嘘吐き道化の輪舞曲
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僕らの抱える心は、他の人よりもほんの少しだけ動きが鈍かった。
壊れていたわけじゃない、と思う。
ただ臆病で、傷つきやすくて。
だから手を伸ばせなかったんだ、きっと。

誰かと同じものを喜べない。
誰かと同じ時に楽しめない。

それは何よりの苦痛で、羞恥で、恐怖で。
いつかこの笑顔が嘘だと暴かれるんじゃないかって、いつも暗闇の端で怯えていた。

誰かと在れば自分の醜さに息が詰まるのに、一人になれば孤独と虚しさに呑み込まれてしまう。
大切な人にほど気付いて欲しくて、けれど気付かれたらと考えるだけで死んでしまいたいほどの絶望に襲われるのだ。

矛盾した願いと恐怖。
けれどそれは、ただ一つの答えだった。















ねぇ、僕達の祈りを誰も知らないだろう。















嘘つき道化の輪舞曲
 
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