ロイリザ未来ワールド♪

□笑顔を守りたいから
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ある日、リリィは思うことがあった。

それをイルクに聞いてみる。

「ねぇ、イルク。」

「何、姉さん?」

「うちのパパって本当に大佐だよね?」

「うん。…って姉さん、本当にってなんで?」

イルクはある一部分が気になって問う。

「だっていつもだらけてるんだもん。本当かわかんないじゃん。」

リリィは真面目なかおでそういった。

「……パパが聞いたら泣くよ…?」

「それはそれで面白い。」

イルクが本気で父親の事を考えるのに対してリリィは悪戯の笑み。

「でも、なんでそんなこと今更気にするの?」

イルクは本当に気になったことを聞く。

「大佐って事は相当お金あるのにどうしてママが働く必要あるのかなって。」

リリィはそう答えたあと、イルクにどう思う?、と問いかけた。

「どうって…普通にママが働きたいからじゃないの?経済的には困ってないんだ
し。」

イルクは一般論を口にした。

「まあ、確かにママはお嫁さんになって幸せって感じじゃないし。」

でも、なんか違うんだよねー、とリリィは漏らす。

「ただ、娘と息子が小さいうちから働く?家にいるでしょ、普通は。」

リリィも一般論を言う。

「結局のところ、どうなんだろう?」

イルクがそういうと、





「聞きにいこっか。」





とリリィが言った。

「聞くって何を?誰に?」

「司令部。もちろん当の本人に。」

リリィの答えにイルクは焦る。

「姉さん、それはヤバいって!」

「何でよ。」

「今仕事中だもん…。」

「いいじゃない。もう気にしない。」

「………。」




結局イルクはリリィに言い負かされてしまった。


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