頂きもの&捧げもの

□デートの前に
1ページ/4ページ

5555hitキリリク桜古々様より、レイルナ

設定→学園系。レイ、ルナ、シンは幼馴染みで同じ学校。全寮制。進学校で隣に
ライバル校がある。

『デートの前に』
ここは学校の男子寮。本来なら女であるルナマリアは入れないはず、なのだがこ
っそりと幼馴染みがいる部屋に遊びに来ている。

「レイ、遊びに来たわよー。」

ルナマリアはそう言って窓から入ろうとする。

「ルナマリア…危ないから窓からは入るなと言ったはずだが。」

「だって窓からじゃないと入れないじゃない。」

ルナマリアはレイの言葉に返事をしたあと、窓から部屋に入った。
「―今日は何をしに来たんだ?」

レイは飽きれながら聞く。

「嫌そうに言わないでよ、感じ悪い。…あれ、シンは?」

「さっき電話をすると言って出ていったが…シンに用事か?」

「ううん。レイに用事があってきたの。シンがいない方が話しやすいし。」

そう言ったあと、ルナマリアは開いていた窓を閉めた。

「何だ?」

「…来週、久々にお休みでしょう?」

「ああ、そうだな。」

学校は進学校のために休みが滅多にない。なので、来週一週間、里帰期間兼休養
期間があるのだ。

「あのね、久々のお休みなんだし、付き合ってくれない?」

ルナマリアの一言にレイは驚く。

「付き合う…って買い物か?」

「うん。街に出たいんだけど、メイリンは実家に帰るっていうし、一人じゃつま
んないから。」

あははーと笑ってみせる。

「別に構わないが。」

レイはいつもと変わらない冷静な顔で返事をした。

「え!?本当にに?嘘とかでまかせじゃなくて?」

「俺はでまかせを言ったことなんかないぞ。」

「あはは、ごめん。レイの事だから断られると思ってつい…。」

そういったあと、楽しみにしてるね、と笑いながら窓から去って言った。

 *   *   *
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ