【序文】(…日本空手道哲理文…)。《第1条》【競技法】。〈第1項〉この競技法は、徒手空拳を剣とする「素手・素足」を規範とする。〈第2項〉この競技法では、手技と足技を平等な技、上段と中段を公平な部位とし、且つ真剣白刃を仮定とする本来の間合いを計り、隙を捉え、虚を衝く。そして尚且つ技を正確に極め、残心を取るものとする。〈第3項〉この競技法においては、古来伝承の空手の技が、正しく極まったとする「一本」を以て勝敗を決する。尚、一本に近いと見做される場合は「技あり」とし、「技あり」は二つで『合わせ一本』とする。但し延長戦は「技あり(又は一本)先取勝負制」と定める。〈第4項〉この競技法における「突」「打」「蹴」は、充分に制御(コントロール)された、『一寸当て極め(寸当て・スキンコンタクト)』を原則とする。なお転倒者への攻撃は安全性への深い配慮から、『寸前止め極め(約3p以内の寸止め・ノンコンタクト)』と定める。〈第5項〉この競技法に係る安全対策として、マーシャルワールド社製のKプロテクター面(白面に限定)と、薄手軽量のインナータイプ・ボディプロテクター(又は腹当て。※メーカーは指定なし)を道着内に着用し、且つ本来の空手競技の妨げにならない、白色薄手布製の拳・足サポーターを任意着用して競技する。※なお、カップ付き金的サポーターは、男子選手全員の着用を義務とする。《第2条》【試合様式】この伝統古流競技における試合様式は、源(白旗)平(赤旗)合戦に始まる千古の歴史を踏襲する『紅白試合』とし、選手双方が帯の上から赤紐と白紐を括り付けて競技する。 《第8条》【『一本』の判定基準】 〈第1項〉攻撃有効部位、『上段部位』(ポリカーボネ-ド面部)と、『中段部位』(臍(ヘソ)より上(または帯より上)、鎖骨より下の胴体部)に正しく制御(コントロール)された、適正有効な「突き」または「打ち」または「蹴り」を正確に『寸当て』極め、深さが生じ、相手を制圧(封殺)し、残心を取ったとき。〈第2項〉相手の攻撃を捌き、又は崩して瞬間的にも相手を無防備な状態(死に体)におとしめ、第1項に準じる有効技で正確に『寸当て』極め、残心を取ったとき。〈第3項〉瞬間的(約1秒程度)な捌き技(掴みは片手に限定。両手で道着をつかむ行為は反則指定。柔道のような投げ技は、床競技として行うため、禁止技指定)や足払い等で相手を転倒制圧した直後に、有効技を『寸止め』で正確に下段極め、残心を取ったとき。 《第9条》【「技あり」の判定基準】 「技あり」の判定基準は、前8条各三項目の「一本」に近いと見做されるとき。 ※有効技は原則として気拳体が一致した「先(せん)の技(後の先を含む)」を取るものとする。 ※「相打ち」は双者取りません。 ※打突により競技者が転倒した場合(立ってはいるがフラついている場合も同様とする。※スリップダウンは除く)は、選手の安全を深く考慮して直ちに競技を中止し、審判団協議に諮り、「無防備反則」または加撃者に「過剰攻撃反則」を主審が宣告して勝者を決め、直ちに競技を終了する。 ※競技時間は高校生以上は2分間。中学生以下は1分30秒。延長戦は共に1分間勝負制。延長戦で選手双方に有効技が無い場合、再延長はなく、旗による優劣判定で勝敗を決する。 ※試合コートは一辺8メートル以内の正方形とし、監査1名、主審1名、副審は4名以内とする。選手双方の開始線の間合いは3メートルとし、主審の右手を赤と定める。 ※【審判員諸注意】@、審判員は選手双方が継続的な打ち合いにならないよう、十分に注意するものとする。特に脳震盪や腹部強打(内臓破裂)、並びに脳内出血等には、未然防止に細心の注意を払うものとする。 A、選手の打突においては、武士道の「惻隠」を宿す一寸当て極め(寸当て・スキンコンタクト)に徹することが「以武修徳」にして、世界が絶賛する『国際フェアプレー精神』でもあることを、深く教育的指導することとする。 B、「一本」「技あり」「不十分」は、小学生低学年から一般や壮実年層まで、年齢差や学年別で様々に、身体機能や技術レベルにおいて差違があるため、事前の審判団ミーティングで入念に打ち合わせを行い、各年齢層へのより適正な「運用法」により、安全・明確・伝統美を競技会に確立していくものとする。

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