夢3
□白い空
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ーーーはてのぅ…
ここは一体どこなんじゃか……
首に手をあてながら傾げる龍馬の目に写るは、全く見慣れない何かの小部屋。
「…おかしぃのう。。確か寺田屋の縁側で寝ていたはずなんじゃが……」
立て膝で座っていた姿勢から立ち上がろうとしたと同時、
ーーガチャッ
キーー
バタンッーー
響く音が龍馬の耳にも届く。
ーーカチャ………
龍馬の居る小部屋の扉が開いたかと思えば、二つの黒い瞳が龍馬を見つける。
驚きから疑問へ、疑心から恐怖へとその色を変える黒い瞳。
「…………………」
『…………………』
「…あ…あぁ…ちぃとすまんがの、『ひぃっ!…』……」